『ふたご姫GYUのNO1切ないプリンセス』は誰か? [『ふたご姫』考察記]
本編終了しても尚、台風一過もなんのその。
秋になっても細々続く、
土曜になると更新される謎のふしぎ星のふたご姫検証記。
今回は『ふたご姫GYUのNO1切ないプリンセス』は誰かを考察する。
『切ない』
集英社国語辞典によると
・・・悲しさ・寂しさ・恋しさなどが耐えられない思いで苦しく、やりきれいない。やるせない。
形容詞。「-恋心」とある。
一見、幼い少女向けアニメーション作品である『ふしぎ星のふたご姫GYU』には、
まったくと言って良いほど似つかわしくないイメージと思える。
だが、この『切ない』を最も具現化しているプリンセスがこの作品には存在するのである。
そのプリセスは誰か。
確かにソフィーなどは、切ないプリセンスと思える節がある。

ソフィーの恋愛の対象は、同性であるアルテッサ。
恋の対象としては、あまりに障害の多いモノであると言える。
だが、あくまでも障害が多いだけであり、まったく実らないと言うものではない(えー)。
事実、同性間の恋愛について、かなり大らか受け止め方も存在している。
それ故に、ソフィーはNO1切ないプリンセスとは言えない。
・・・どちらかと言うと、その攻めの姿勢からして切なくない。

では、プリンセス・リオーネはどうか。

リオーネの恋の対象と思しき人物は、実の兄である。
これまた障害の多いモノであると言える。
が、あくまでも障害が多いというだけである。
古今東西の例をとってみても、
支配者層や権力者階級の近親婚は珍しいものではない(チョットマテ)。
メラメラ国の安定の為に、王家の権威を増す為にはさりとて不思議なものではない。
ならば、実の兄が恋愛対象であろうが、チームメイトが恋愛対象であろうが、
これまた問題はないのである。(問題あります)

↑リオーネが所属するチーム・サンバの面子
よって、リオーネもNO1切ないプリンセスではない。
では、ミルロ様はどうか。

・・・存在自体が切ないので、少し次元が異なる(おい)。
よって、NO1切ないプリンセスではない。
その範疇に収まりきらない。
では、一体最も切ないプリセンスと呼べる存在は誰なのであろうか。
それは、その恋が最も叶わないであろうプリンセスに贈られるべきものである。
とするならば、NO1切ないプリンセスは只1人。

プリンセス・ローズマリーのみとなる。
なぜ、ローズマリーがNO1切ないプリンセスと言えるのか。
叶わない恋をしていると言えるのか。
それはローズマリーの恋の対象に問題がある為だ。
ローズマリーは常にある1人の男の側にいる。



もはや、スタッフも狙っていた・・・と言うより、公式であるとさえ思えてしまう。
ローズマリーの恋の対象はアウラーである。
当然ながら、アウラーはアルテッサに対して盛りま・・ではなく、
ラブラブ光線を常に出しまくっている。
アルテッサラブであることを公言してはばからなかった男。
その想いは多くの者が知るものであっただろう。
そんなアウラーに対して、ローズマリーは恋をしていたのだ。

これは第17話のワンシーンである。
ここではアウラーの正面に座ることに成功している。
が、相席としてアルテッサ。
ある意味、修羅場なシチュエーション。
しかし、ローズマリーにとってその様な事は問題でなかった。

彼女には、アルテッサは見えていない。
彼女の瞳には意中のプリンスしか映っていない。
ローズマリーの心にはアウラーへの想いで満たされている。
最終決戦の折、それぞれが戦いに赴いたふたご姫の心配をしている場面。

みな、それぞれがチームで固まって描写されている。
しかしよくよく見れば、チームメイトのローズマリーとハーブは随分離れた位置にいる。

ここでも、ローズマリーは出来る限りアウラーの側にいようとしていた。
しかし、アウラーはアルテッサの側に・・・
ローズマリーは奇特な娘であるが、
プリンセスである以上、ある程度は聡明であろうと推測される。
そのため、アウラーの想いも、
アルテッサの微妙な気持ちについても充分に理解していたであろう。
それでも尚、彼女の心には大きな存在としてアウラーがいた。
物語の最後、やはりローズマリーはアウラーの側に寄り添う。

しかし、ローズマリーとアウラーの間には、
小柄なアルテッサがまるで大きな壁のように2人に割り入っているではないか。
ローズマリーは、決してアルテッサを避けてまでアウラーの側に寄ろうとはしていない。
アウラーの想いを知っていたのであろう。
想い人の恋心を知っていて、それを阻害するようなことは一切行わない。
それがローズマリーの選んだ、精一杯の好きな相手へのアプローチであったのではないか。
涙さえ禁じえない、ローズマリーの秘めた想いに対して、
これ以上の切ないプリンセスがいようはずがない。
彼女こそが、『ふしぎ星のふたご姫GYU』史上、もっとも切ないプリンセスなのである。

普段のローズマリーからは想像できないイケイケな姿。
これもアウラーがカーレースに出ているからであろう。
そう思えると、切なさ炸裂の感がある。
・・・暗黒盆踊りは踊らないだろうが怪しい踊りは踊りそう。







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