リポとハーブのドキドキ★トライアングル [ふたご姫妄想戦記]
土曜日になると更新されることがあるふたご姫に関係する駄文。
ついにいよいよ、チラシの裏に書くような小説もどきの開始です。
ふしぎ星のふたご姫トロエトワール(3つ星)。
主人公ルーナを基軸に、GYUのその後を綴る・・・
はずですが、記念すべき第1話の主人公はリポだったりします(えー)。
では始まり・・・
リポとハーブのドキドキ★トライアングル(前編)
◇◆◇◇◆◇◇◆第1章◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇
ボクの名前はリポ。
熱血星の出身のプリンスだ。
今はこのロイヤルワンダー学園に留学中の身になる。
自分で言うのはいささか失礼かもしれないが・・・、
ボクの学力は非常に高い。
恐らく全宇宙でも、ボクを越える者は僅かだと思う。
そう思っていたんだけど・・・
毎朝、教室には一番に着く。
ボクは1年A組に所属している。
まずボクが教室で最初にすることは、
昨日の復習。そして今日の予習。
もうすぐ一斉テストが行われるため、学習にも力が入る。
一斉テスト・・・
それは、学園全体で行われるテストで、
上位3名までにはボーナスポイントが貰える。
そのため、学園全体に気合いが感じられる状況だ。
宿題や課題が多くなるのもこの時期の特徴である。
「・・・あと3分ほどでタウリからのお願いが来るかな。」
ボクはひとりごちた。
「チィーッス!」
「おはよ~。」
ボクの勉強が一段落するころ、
クラスのみんなも教室に着き始める。
「オッス!リポッ!」
元気よく挨拶をしてきたのは、ボクの相棒のタウリだ。
「やぁ、おはようタウリ。」
「うはー!?朝から勉強かよー。やっぱリポはスゲェなぁ。」
「まぁ、いつも通りだね。」
「・・・あのさ、リポよぉ・・・」
タウリは引きつった笑顔でボクの隣に座った。
想定通り。きっちり3分ジャストでタウリからのお願いが来た。
「課題ができていない。そして・・・テストの予習が終わっていない・・・だろ?」
「そ、そ、そ、そうなんだよぉ!」
「大丈夫。問題ない。」
「タウリの課題及びテストの学習がはかどるようにノートをまとめておいた。」

ボクは立ち上がって、メガネをクイっと持ち上げる。
癖なんだ。
「ま、マジかよ!さっすが相棒!!頼りになるぜッ!!」
タウリは勉強の努力をしていないワケじゃない。
それは目の下のクマを見れば一目瞭然だ。
ただ・・・人には得手不得手がある。
それだけだ。
◇◆◇◇◆◇◇◆第2章◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇
タウリはボクと同じ熱血星の出身だ。
熱血星の者は運動神経が全員抜群である。
王族であるタウリの運動能力は特に高い。
ボクも運動神経は悪くない。
しかし、ボクは体を動かすより頭脳労働を得意とした。
そのため、王族であるにも関わらず熱血星ではボクは常に孤独だった。
理由は簡単だ。
熱血星ではスポーツや運動が最も重視される。
ガリ勉のボクは異質の存在だった。
家族も体を動かすより、頭を働かせるボクを煙たがった。
だから、ボクも皆を見下していた。
1人でいることが好きだった。
子どもの頃のボクは氷のように冷たい性格だった。
そんな氷のようなボクを溶かしてくれたのがタウリだ。
タウリは自分をバカだといって、素直にボクの頭脳を認めてくれた。
その純真さにボクは助けられたんだ。
それ以来ずっと親友でいる。
まったく性格も考えた方も異なるけれど、ボクはこの相棒を信頼している。
「な、なぁ・・・リポ・・・あのな・・・」
その相棒が、切れの悪い言葉でボクを見つめる。
「ふぅ・・・」
ボクは癖である、眼鏡を右手の人差し指で持ち上げてため息をつく。
「わかっているよ。テストに向けて家庭教師をしろ・・・だろ?」
「へへへ・・・すまねぇ。また頼んでいいか?」
「かまわないよ。相棒の点数が悪くてポイントを減点されても困るしね?」
「ハハハ。違いねぇ!」
この学園の制度は変わっている。
成績の全てがポイント制になっており、
そのポイントが一定に貯まらないと、何年たっても学園を卒業できない。
また、この学園の生徒は大半が他の星の王侯貴族の師弟である。
卒業できないことは、多くの者にとって自分の星に帰れないことを意味する。
ポイントには、個人ポイントとチームポイントがある。
それぞれが、優れた活動、テストの得点などで加算される。
点数を一定まで溜めれば、卒業するかどうかの選択は自由だ。
そのため、多くの生徒が3人までのチームを組んで学校生活を送っている。
チームを組まないのは、よほど自信があるのか・・・
はたまたポリシーなのか・・・
あるいは、友達がいないのかいずれかだろう。
ボク達のチームはそれなりにポイントを稼いでいる。
ボクは勉強系で。
タウリは体育系で、お互いの長所を活かしている形だ。
◇◆◇◇◆◇◇◆第3章◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇
そして今回のテストである。
熱血星にいた時、ボクより優秀な知識を持つ者はいなかった。
ボクはそれが当たり前だと思っていた。
この学園に来るまでは・・・
しかし、学園でそれが「井の中の蛙」であることを痛感した。
ボクに匹敵する知識・学力の者が何人もいる。
さらに、全く敵わない者さえいるのだ。
それが・・・
「はぁはぁ・・・おはよー!」
「おはよう、ファイン、レイン。また遅刻ギリギリね?」
「あははははは・・・」
「・・・プーモはちゃんと起こしたプモ・・・」
「えー!?あんなの起こしたうちに入らないよー」
「ファ、ファインを起こすのって、結構命がけなのよ?」
「そんなことよりファイン、レイン、朝ご飯食べた?」
「・・・ううん」
「駄目じゃない!かのウンチークも言っていたわ!」
「・・・どんな言葉を?」
「早寝、朝食、朝寝坊って!」
「・・・それって駄目なんじゃ・・・」
あの小さな女の子達の不思議な3人組。
その中で特に小さな金髪の少女。
それがマスマティック星のプリンセス・シフォン。
もと学園の生徒会長で、学園の中で最も頭脳明晰の生徒。
ボクがまったく歯が立たない唯一の存在だ。

「ハハハ!あいつら、いつも元気だなぁ!」
「キミもだけどね。」
「ん?そうか?・・・そうだな!アッハッハー!」
お気楽なタウリと違って、ボクは今回のテストの学習に余念はない。
今回のテストこそ、、シフォンを越えてクラスでトップになるためだ。
「へへ・・・気合いはいってんな、リポ」
「え・・・あ、ああ。今回こそ1位になるさ!」
「おう!お前なら絶対できるって!」
タウリは時折恐ろしいほど鋭い時がある。
だからこそ、信頼しているのでもあるのだが。
◇◆◇◇◆◇◇◆第4章◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇
テスト当日になった。
テストは・・・良くできたほうだと思う。
しかし、恐らくシフォンも今回は良い点数を出してくるだろう。
あとは、どこまで彼女に迫ることができたか・・・と言うことになる。
僅差であろうか・・・?
差が僅かであれば、それは次につながる結果のだから。
テストは午後には採点され返却される。
「は~い、皆さんお静かに~!」
教壇の上から可愛らしい女性が大声を出している。
ボク達のクラス担任であるタンバ・リン先生だ。
なんでもタネタネという種族らしく、
成人でもあれ以上大きくはならないらしい。
「では、今からテストの返却を行いま~す!」
お昼の休憩をとっていたクラスに少し緊張が走る。
タンバ・リン先生は特に大きな声で、
「いつも通り、上位3名にはボーナスポイントが追加されます!」
そして、少し小さな声で、
「そして・・・赤点の人達はポイントがマイナスされますから・・・」
説明をしてくれた。
タンバ・リン先生がちょっぴり悲しそうに伝えた減点。
それがさらにクラスを緊張させる言葉となった。
ポイントが重要な学園において、
減点は生徒にとってもっとも気を遣わなければならないことだからだ。
しかし、あまりボクたちのチームには関係ない。
本来、ボクがライバル視するシフォンのチームにも関係なさそうなものだが、
シフォンの場合、チームメイトの2人が随分足を引っ張っているらしく、
大変のようだ。
まぁ、その2人・・・
ファインとレインにはマイナスポイントなんて関係ない様子だけど。
「今回はなんと同点で2位の人が2人います。」
先生の意外な言葉にボクは驚きを隠せなかった。
なんと・・・ボクに匹敵する者がいるとは・・・
1位は悔しいが、恐らくシフォンで間違いないだろう。
となると、2位はボクとあと1人は・・・
ボクは青い髪の王子に目を向ける。
「?」
なにか分からない表情をしているが、
ボクに匹敵するとしたら、彼ではないだろうか。
ふしぎ星のプリンス・シェイド。
医者を目指しているという彼の知識は侮れない。
なるほど、シフォンと並んでボクのライバルにふさわしいかもしれない。
そんなことを考えているうちに、テスト上位の者が呼ばれ始めた。
「1位は・・・シフォンさん」
「はいっ!」
少女は名前を呼ばれて元気よく立ち上がる。
流石だな。
しかし、今回は総合点数の差は縮まったはずだが・・・
「2位は同着で・・・ハーブさんとソフィーさん」
「はい~。」
「え、え、えええっ!!!・・・あ、はいっ!」
「上位3名は以上です。では、テストを返却していきますね。」
・・・
・・・
・・・
「お、おい、リポ大丈夫か?おい、おいってば!」
なんだか白い世界が広がっている・・・気がする。
あり得ない・・・
シフォンに負けたことは、まぁ、納得できる。
しかし・・・ハーブ?ソフィー?
そんな馬鹿なことあるものか・・・
しばしの放心状態から現実に戻ったボクは、
先ほどの2人のプリンセスを再確認する。
ふしぎ星のプリンセス・ソフィー。
あまり会話をしたことがないが、
つかみ所のない性格をしている。
いつも笑顔でいて、何を考えているか分からないが・・・
とても優秀には見えない。
もちろん、勉強ができるようにも見えない・・・
そしてもう1人。
リラクス星のプリンセス・ハーブ。
ソフィーに輪をかけてワケの分からない性格だ。
大きな声で何かを叫びながら走り回っている印象しかない・・・
どう見ても優秀に見えない。
もちろん、勉強などとてもできるように見えない。
そんな彼女たちにボクがテストの点数で負けるなんて・・・
ボクは我慢できず、まずハーブの方へ歩いていった。
そして、彼女の机の前に付くやいなや・・・
バンッ
「ふにゃっ!え、え、えええ、えっと・・・リ、リポ・・・???」
隣の席のローズマリーと嬉しそうに会話していたハーブ。
ボクの予想外の行動に面を喰らった表情でコチラを向く。
怒りの震えをなんとか抑えながら、ボクはハーブに聞いてみた。
「・・・キミは一体、どんな勉強をしたんだ!?」
「へ・・・?」
「・・・いや、まさか・・・カンニ・・・いや、そんなことはないだろう?」
「え、えええ・・・ええーと、テストのこと?」
「・・・そうだ。」
「うーんと、勉強ていっても・・・そのみんなでワイワイ勉強したとしか・・・」
「ウソだっ!」
「ひっ!」
ボクは再び机を力強く叩く。
「バカな!そんなことでボクを越えるというのかっ!!」
ボクの大きな声にハーブは怯えるように身を引く。
クラスの他のみんなも驚きの表情。
「り、リポさん、お、落ち着いて下さい!」
落ち着きのない声でタンバ・リン先生がボクに声をかける。
しかし、信じることなどできやしない。
みんなでワイワイ勉強したから・・・
そんなことでテストの点数が高くなるはずがないッツ!
ハーブはローズマリーと顔を見合わせて困っていた。
「お、おい、リポ。気持ちはわか・・・らないけどさ・・・」
タウリが心配して、ボクの横に歩いてきた。
「・・・分かった」
「あ?何か解ったのか?」
「え・・・な、なにが分かったの?」
ボクは決心した。
なぜ今回のテストでこのような敗北をしたのか。
徹底して研究する必要がある。
「今日からキミをライバルと認定する。」
「はいーーー!?」
「そして、今からキミのヒミツを徹底的に調べさせてもらうよ!」
「ナニソレーーーっ??」
ハーブのすっとんきょうな大声が教室に響き渡った。
◇◆◇◇◆◇◇◆続く◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇
・・・これは・・・1週間連載はキツイ(弱音)。
ついにいよいよ、チラシの裏に書くような小説もどきの開始です。
ふしぎ星のふたご姫トロエトワール(3つ星)。
主人公ルーナを基軸に、GYUのその後を綴る・・・
はずですが、記念すべき第1話の主人公はリポだったりします(えー)。
では始まり・・・
ボクの名前はリポ。
熱血星の出身のプリンスだ。
今はこのロイヤルワンダー学園に留学中の身になる。
自分で言うのはいささか失礼かもしれないが・・・、
ボクの学力は非常に高い。
恐らく全宇宙でも、ボクを越える者は僅かだと思う。
そう思っていたんだけど・・・
毎朝、教室には一番に着く。
ボクは1年A組に所属している。
まずボクが教室で最初にすることは、
昨日の復習。そして今日の予習。
もうすぐ一斉テストが行われるため、学習にも力が入る。
一斉テスト・・・
それは、学園全体で行われるテストで、
上位3名までにはボーナスポイントが貰える。
そのため、学園全体に気合いが感じられる状況だ。
宿題や課題が多くなるのもこの時期の特徴である。
「・・・あと3分ほどでタウリからのお願いが来るかな。」
ボクはひとりごちた。
「チィーッス!」
「おはよ~。」
ボクの勉強が一段落するころ、
クラスのみんなも教室に着き始める。
「オッス!リポッ!」
元気よく挨拶をしてきたのは、ボクの相棒のタウリだ。
「やぁ、おはようタウリ。」
「うはー!?朝から勉強かよー。やっぱリポはスゲェなぁ。」
「まぁ、いつも通りだね。」
「・・・あのさ、リポよぉ・・・」
タウリは引きつった笑顔でボクの隣に座った。
想定通り。きっちり3分ジャストでタウリからのお願いが来た。
「課題ができていない。そして・・・テストの予習が終わっていない・・・だろ?」
「そ、そ、そ、そうなんだよぉ!」
「大丈夫。問題ない。」
「タウリの課題及びテストの学習がはかどるようにノートをまとめておいた。」

ボクは立ち上がって、メガネをクイっと持ち上げる。
癖なんだ。
「ま、マジかよ!さっすが相棒!!頼りになるぜッ!!」
タウリは勉強の努力をしていないワケじゃない。
それは目の下のクマを見れば一目瞭然だ。
ただ・・・人には得手不得手がある。
それだけだ。
タウリはボクと同じ熱血星の出身だ。
熱血星の者は運動神経が全員抜群である。
王族であるタウリの運動能力は特に高い。
ボクも運動神経は悪くない。
しかし、ボクは体を動かすより頭脳労働を得意とした。
そのため、王族であるにも関わらず熱血星ではボクは常に孤独だった。
理由は簡単だ。
熱血星ではスポーツや運動が最も重視される。
ガリ勉のボクは異質の存在だった。
家族も体を動かすより、頭を働かせるボクを煙たがった。
だから、ボクも皆を見下していた。
1人でいることが好きだった。
子どもの頃のボクは氷のように冷たい性格だった。
そんな氷のようなボクを溶かしてくれたのがタウリだ。
タウリは自分をバカだといって、素直にボクの頭脳を認めてくれた。
その純真さにボクは助けられたんだ。
それ以来ずっと親友でいる。
まったく性格も考えた方も異なるけれど、ボクはこの相棒を信頼している。
「な、なぁ・・・リポ・・・あのな・・・」
その相棒が、切れの悪い言葉でボクを見つめる。
「ふぅ・・・」
ボクは癖である、眼鏡を右手の人差し指で持ち上げてため息をつく。
「わかっているよ。テストに向けて家庭教師をしろ・・・だろ?」
「へへへ・・・すまねぇ。また頼んでいいか?」
「かまわないよ。相棒の点数が悪くてポイントを減点されても困るしね?」
「ハハハ。違いねぇ!」
この学園の制度は変わっている。
成績の全てがポイント制になっており、
そのポイントが一定に貯まらないと、何年たっても学園を卒業できない。
また、この学園の生徒は大半が他の星の王侯貴族の師弟である。
卒業できないことは、多くの者にとって自分の星に帰れないことを意味する。
ポイントには、個人ポイントとチームポイントがある。
それぞれが、優れた活動、テストの得点などで加算される。
点数を一定まで溜めれば、卒業するかどうかの選択は自由だ。
そのため、多くの生徒が3人までのチームを組んで学校生活を送っている。
チームを組まないのは、よほど自信があるのか・・・
はたまたポリシーなのか・・・
あるいは、友達がいないのかいずれかだろう。
ボク達のチームはそれなりにポイントを稼いでいる。
ボクは勉強系で。
タウリは体育系で、お互いの長所を活かしている形だ。
そして今回のテストである。
熱血星にいた時、ボクより優秀な知識を持つ者はいなかった。
ボクはそれが当たり前だと思っていた。
この学園に来るまでは・・・
しかし、学園でそれが「井の中の蛙」であることを痛感した。
ボクに匹敵する知識・学力の者が何人もいる。
さらに、全く敵わない者さえいるのだ。
それが・・・
「はぁはぁ・・・おはよー!」
「おはよう、ファイン、レイン。また遅刻ギリギリね?」
「あははははは・・・」
「・・・プーモはちゃんと起こしたプモ・・・」
「えー!?あんなの起こしたうちに入らないよー」
「ファ、ファインを起こすのって、結構命がけなのよ?」
「そんなことよりファイン、レイン、朝ご飯食べた?」
「・・・ううん」
「駄目じゃない!かのウンチークも言っていたわ!」
「・・・どんな言葉を?」
「早寝、朝食、朝寝坊って!」
「・・・それって駄目なんじゃ・・・」
あの小さな女の子達の不思議な3人組。
その中で特に小さな金髪の少女。
それがマスマティック星のプリンセス・シフォン。
もと学園の生徒会長で、学園の中で最も頭脳明晰の生徒。
ボクがまったく歯が立たない唯一の存在だ。

「ハハハ!あいつら、いつも元気だなぁ!」
「キミもだけどね。」
「ん?そうか?・・・そうだな!アッハッハー!」
お気楽なタウリと違って、ボクは今回のテストの学習に余念はない。
今回のテストこそ、、シフォンを越えてクラスでトップになるためだ。
「へへ・・・気合いはいってんな、リポ」
「え・・・あ、ああ。今回こそ1位になるさ!」
「おう!お前なら絶対できるって!」
タウリは時折恐ろしいほど鋭い時がある。
だからこそ、信頼しているのでもあるのだが。
テスト当日になった。
テストは・・・良くできたほうだと思う。
しかし、恐らくシフォンも今回は良い点数を出してくるだろう。
あとは、どこまで彼女に迫ることができたか・・・と言うことになる。
僅差であろうか・・・?
差が僅かであれば、それは次につながる結果のだから。
テストは午後には採点され返却される。
「は~い、皆さんお静かに~!」
教壇の上から可愛らしい女性が大声を出している。
ボク達のクラス担任であるタンバ・リン先生だ。
なんでもタネタネという種族らしく、
成人でもあれ以上大きくはならないらしい。
「では、今からテストの返却を行いま~す!」
お昼の休憩をとっていたクラスに少し緊張が走る。
タンバ・リン先生は特に大きな声で、
「いつも通り、上位3名にはボーナスポイントが追加されます!」
そして、少し小さな声で、
「そして・・・赤点の人達はポイントがマイナスされますから・・・」
説明をしてくれた。
タンバ・リン先生がちょっぴり悲しそうに伝えた減点。
それがさらにクラスを緊張させる言葉となった。
ポイントが重要な学園において、
減点は生徒にとってもっとも気を遣わなければならないことだからだ。
しかし、あまりボクたちのチームには関係ない。
本来、ボクがライバル視するシフォンのチームにも関係なさそうなものだが、
シフォンの場合、チームメイトの2人が随分足を引っ張っているらしく、
大変のようだ。
まぁ、その2人・・・
ファインとレインにはマイナスポイントなんて関係ない様子だけど。
「今回はなんと同点で2位の人が2人います。」
先生の意外な言葉にボクは驚きを隠せなかった。
なんと・・・ボクに匹敵する者がいるとは・・・
1位は悔しいが、恐らくシフォンで間違いないだろう。
となると、2位はボクとあと1人は・・・
ボクは青い髪の王子に目を向ける。
「?」
なにか分からない表情をしているが、
ボクに匹敵するとしたら、彼ではないだろうか。
ふしぎ星のプリンス・シェイド。
医者を目指しているという彼の知識は侮れない。
なるほど、シフォンと並んでボクのライバルにふさわしいかもしれない。
そんなことを考えているうちに、テスト上位の者が呼ばれ始めた。
「1位は・・・シフォンさん」
「はいっ!」
少女は名前を呼ばれて元気よく立ち上がる。
流石だな。
しかし、今回は総合点数の差は縮まったはずだが・・・
「2位は同着で・・・ハーブさんとソフィーさん」
「はい~。」
「え、え、えええっ!!!・・・あ、はいっ!」
「上位3名は以上です。では、テストを返却していきますね。」
・・・
・・・
・・・
「お、おい、リポ大丈夫か?おい、おいってば!」
なんだか白い世界が広がっている・・・気がする。
あり得ない・・・
シフォンに負けたことは、まぁ、納得できる。
しかし・・・ハーブ?ソフィー?
そんな馬鹿なことあるものか・・・
しばしの放心状態から現実に戻ったボクは、
先ほどの2人のプリンセスを再確認する。
ふしぎ星のプリンセス・ソフィー。
あまり会話をしたことがないが、
つかみ所のない性格をしている。
いつも笑顔でいて、何を考えているか分からないが・・・
とても優秀には見えない。
もちろん、勉強ができるようにも見えない・・・
そしてもう1人。
リラクス星のプリンセス・ハーブ。
ソフィーに輪をかけてワケの分からない性格だ。
大きな声で何かを叫びながら走り回っている印象しかない・・・
どう見ても優秀に見えない。
もちろん、勉強などとてもできるように見えない。
そんな彼女たちにボクがテストの点数で負けるなんて・・・
ボクは我慢できず、まずハーブの方へ歩いていった。
そして、彼女の机の前に付くやいなや・・・
バンッ
「ふにゃっ!え、え、えええ、えっと・・・リ、リポ・・・???」
隣の席のローズマリーと嬉しそうに会話していたハーブ。
ボクの予想外の行動に面を喰らった表情でコチラを向く。
怒りの震えをなんとか抑えながら、ボクはハーブに聞いてみた。
「・・・キミは一体、どんな勉強をしたんだ!?」
「へ・・・?」
「・・・いや、まさか・・・カンニ・・・いや、そんなことはないだろう?」
「え、えええ・・・ええーと、テストのこと?」
「・・・そうだ。」
「うーんと、勉強ていっても・・・そのみんなでワイワイ勉強したとしか・・・」
「ウソだっ!」
「ひっ!」
ボクは再び机を力強く叩く。
「バカな!そんなことでボクを越えるというのかっ!!」
ボクの大きな声にハーブは怯えるように身を引く。
クラスの他のみんなも驚きの表情。
「り、リポさん、お、落ち着いて下さい!」
落ち着きのない声でタンバ・リン先生がボクに声をかける。
しかし、信じることなどできやしない。
みんなでワイワイ勉強したから・・・
そんなことでテストの点数が高くなるはずがないッツ!
ハーブはローズマリーと顔を見合わせて困っていた。
「お、おい、リポ。気持ちはわか・・・らないけどさ・・・」
タウリが心配して、ボクの横に歩いてきた。
「・・・分かった」
「あ?何か解ったのか?」
「え・・・な、なにが分かったの?」
ボクは決心した。
なぜ今回のテストでこのような敗北をしたのか。
徹底して研究する必要がある。
「今日からキミをライバルと認定する。」
「はいーーー!?」
「そして、今からキミのヒミツを徹底的に調べさせてもらうよ!」
「ナニソレーーーっ??」
ハーブのすっとんきょうな大声が教室に響き渡った。
・・・これは・・・1週間連載はキツイ(弱音)。
2008-12-27 01:25
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リポも熱血星出身でタウリとの過去の設定が良いですね~。
2位が、ハーブとソフィーさんというのは意外な展開ですw
続きが楽しみです♪
関係ないですが、いつも認証コードで引っかかります(^-^;
ちょっとわかり難い気がします。
by mmc (2008-12-30 20:51)
mmc様
いつもコメント有り難うございます。
続きを楽しみにして下さるとのお言葉。
とても活力となっております。
3日は持ちますバッチリです!(←駄目だ)
続きは来年になります。
・・・た、たぶん。
なんとか、挿絵を3つくらいは挟みたいのですが・・・
遅々とした私の技術ではようとして進みません。
情けない限りです。
認証コードですか・・・
確かに判別難しいものが連続することも。
なんだか申し訳ない気持ちで一杯です。
あやや・・・
by lbs (2008-12-30 21:52)