リポとハーブのドキドキ★トライアングル [ふたご姫妄想戦記]
土曜日になると更新されることがあるふたご姫に関係する駄文。
今年もよろしく御願い痛いします、という感じです。
今回はリポとハーブの物語の後編。
色々削って頑張ってます・・・(血涙)
新年号ということもあり、結構頑張りましたよ・・・うう。
リポとハーブのドキドキ★トライアングル(後編)
~前回のあらすじ~前回はコチラ
熱血星のリポは学業優秀の生徒。
クラスのテストでは、いつもシフォンに負けて2位に甘んじていました。
今度こそ1位を獲るとの熱意で挑んだテスト。
しかし、シフォンだけでなく、ソフィーやハーブにまで負けてしまい・・・
◇◆◇◇◆◇◇◆第5章◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇
シフォン以外の生徒にテストでの敗北。
その許し難い事実にリベンジするために、
ボクはその相手を解析する行動を始めた。
対象はリラク星のハーブ。
あの日以降・・・
ボクはずっとハーブを詳細に調査を行っている。
授業中。
食事中。
休憩中。
どのような時だって、どんな細かなことだって・・・
大切な情報源だ。
ボクの敗北の原因。
それを突き止めなければならない。
ボクは燃えていた。
彼女がどこに行こうと、ボクは調査した。
ペンとノートと共に。

時には隠れ、時には急に現れ・・・
ターゲットは逃がしはしない。
学園から街へ行く時も、
学園寮へ帰る時も、
女子寮に入る時も・・・
「・・・ちょっとアナタ?男子が女子寮に侵入。-10ポイント。」
「な!ボクはただハーブを調べているだけだっ!」
「風紀委員に反論。さらに-10ポイント」
「・・・」
こんなことでくじけるものか・・・
ハーブの全てを調べるまではボクは負けるワケには行かないんだ・・・
ボクの「調査」は次の日も続いた。
◇◆◇◇◆◇◇◆第6章◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇
周りがボクの行動を呆れていることは知っている。
しかし、そんなことで諦める程ボクはお人好しではない。
「ハーブどこへ行くんだ?」
「・・・」
今日もボクはハーブを「調査」している。
「逃げても無駄だよ。ボクはついて行くからね!」
「!!・・・ついてこないでっ!!」
「ム!何か隠しているな!絶対ついて行くぞ!」
「・・・」
彼女は教室を出て廊下を足早く歩いていく。
当然、ボクはハーブを追いかける。
どんな秘密があるかわからない。
「どこにだってボクはついて行く。そしてキミの謎を解き明かすんだ!」
「トイレなのっ!!!」
ハーブの絶叫が廊下に響く。
顔が真っ赤だ。
ボクは狼狽してしまう。
目に涙を一杯ためてハーブは走り去ってしまった。
残されたボクは、そこで初めて回りの冷ややかな目に気がつく。
ボクは何をしていたのだろう・・・
急に堪えきれなくなって、ボクは走り出した。
気がつくと街の噴水前にいた。
既に日は傾いている。
ボクはベンチに身を預けた。
体がだるい。
改めて、ここ数日ボクは何をしていたのか考えた。
自信のあったテストの点数で他の生徒に負けた。
シフォンだけでなく、ハーブやソフィーにまで遅れをとった。
その悔しさから、ボクはその相手・・・
なぜハーブたちがテストで良い点数をとれたのか謎を調べることにした。
でも・・・
実際やっていたことはハーブを追いかけ回すことだけ。
ボクは自分のプライドを傷つけられた、そのことしか見えていなかった。
相手のことなどおかまいなしに・・・
ずっとボクに追いかけられていたハーブはどんな想いだったのだろう。
そう思うと、後悔の念とハーブへの罪悪感で一杯になった。
自分が最低な人間に思える。
「ハハハ・・・」
考えてみたら、いつだってそうだ。
ボクは人の気持ちなんて考えたことはなかったのかもしれない。
ただ、人から認められたい。
人より優れていたい・・・
そんな想いばかりが強くて。
熱血星でもそうだった。
ボクはいつも1人だったんだ・・・
まるで幼いときのように、他人が自分を蔑んで見ている。
そんな気持ちになってきた。
◇◆◇◇◆◇◇◆第7章◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇
「リポっ!!!」
ボクを呼ぶ声で、急に現実に引き戻された。
「・・・タウリ。」
そこには息を弾ませたボクの相棒のタウリが立っていた。
そうか・・・
そうだ。
タウリはこんなボクと絶交をしにきたんだ。
そうに違いない。
当然の帰結と言えるだろう。
ここ数日のボクの行動は普通では無い。
そんな者と一緒のチームなど嫌に決まっているじゃないか・・・
「リポ!すまねぇっ!!」
しかし、タウリはボクの想像とはまったく違う行動に出た。
謝罪の言葉。
そして深く頭を下げる。
「なっ!?な、なにを・・・タウリ?」
「俺が不甲斐ないから・・・」
次のタウリの言葉はさらに意外なものだった。
「だから、お前の勉強の邪魔しちまってたんだよな・・・」
「本当にすまねぇ!俺、鈍感でそういうこと気がつけなくて!」
「・・・」
ボクは言葉を失った。
タウリは、こんなボクに気を遣ってくれている。
そうだ・・・
以前もそうだった。
いつもそうだった。
タウリは落ち込みそうになるボクをいつも救ってくれる。
最高の相棒なんだ・・・
それなのにボクは・・・
ボクは自分のことしか見えていなかった。
さっきだって、自分のことばかり考えていたんだ。
タウリのおかげで、今、ボクははっきりとそれを自覚できた。
「タウリ・・・頭を上げてくれ」
「・・・リポ?」
「違うんだ。タウリのせいなんかじゃない。」
「え?」
「ありがとうタウリ・・・目が覚めたよ」
「???」
「なぁ・・・1つお願いしていいかい?」
「お、おう!どんなことでも言ってくれよ、相棒だろ?」
「ああ・・・それじゃ、殴ってくれ。思いっきりのを一発。」
「ああ??な、何言ってんだよ、リポぉ?」
「・・・頼む。」
ボクの真剣の表情を見て、タウリは察してくれた。
「分かったよ。・・・行くぜ?」
「ああ・・・」
タウリの力強い拳がボクの顎を打つ。
タウリに殴られて、ボクはしりモチを付いてしまった。
左の頬辺りに強い痛みが走る。
でも、その痛みで何かふっきれた気がした。
「だ、大丈夫かよ?」
「ああ・・・ハハハ。流石タウリだ・・・最高のパンチだったよ。」
「へへヘ・・・すまねぇ。でも、いつものリポに戻ったみたいだな。」
「うん。心配かけた。」
「別にかまわねぇよ。」
タウリのくったくのない笑顔。
「まぁ、女子トイレまでついて行きそうになったのは正直ビックリだけどな?」
でも、その一言はパンチより効いた。
・・・ハーブに謝りに行かないと。
そんな想いが脳裏をよぎった時に再びボクを呼ぶ声がした。
「リポ!ここにいたんだ。」
「ハ、ハーブ・・・」
何故かハーブがボクを探していた。
いや、当然だ。
ボクには彼女に責められるだけのことをしているのだから・・・
しかし、彼女の言葉もタウリ同様ボクの予想外のものだった。
「ごめんね、リポ。」
ハーブからも謝罪の言葉。
「私、あんまり頭良くないから、リポの悩みとか分からなくて・・・」
「え!?」
「コレ食べて。元気出して?」
そう言ってすまなそうな笑顔と共に彼女は何かを差し出してくれた。
甘ずっぱい匂いが広がる。

「レモンのハチミツ漬けなの。疲れ目や疲労に効くから。あと・・・」
「これ、私の特性ブレンドのリラックスティー。勉強はかどると思って。」
「・・・」
「そ、それじゃ、あの・・・勉強頑張ってねぇ~。」
渡すモノを渡して、言うことを言って彼女は走り去って行った。
ボクは彼女が残していったレモンのハチミツ漬けをひとつ食べてみた。
まろやかな甘みと酸っぱさが同時に口の中一杯に広がる。
彼女の笑顔が脳裏に焼き付いて離れない。
胸がドキドキする。
「うまそう・・・なぁ、俺も食べていいか?」
「・・・なぁ・・・タウリ?」
「うん?」
レモンをひとつ口の中にほうばったタウリにボクは聞いてみた。
「今、ボクは初めて感じる感情に戸惑っているだ・・・」
「ふ~ん・・・どんな感情?」
「ドキドキしてる・・・」
「・・・はぁ?」
「胸が熱いんだ・・・」
「・・・それってよ。」
「ああ・・・たぶんそうだ。キミならわかると思ったよ。」
どうやらボクはハーブのあの笑顔に恋してしまったようだった。
◇◆◇◇◆◇◇◆第8章◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇
「おっはよーファイン、レイン」
「おはよーシフォン」
「珍しく早いわね!
「そんなことないよぉ!」
「今日は頑張ったプモ!」
次の日になった。
ボクはハーブが教室に来たのを確認して、
彼女の前に歩いていった。
「ハーブ・・・すまなかった。」
「リポ・・・あー、うん。いいよ、いいよぉ。」
クラスの周りのみんなも安堵の表情を浮かべる。
ボクの異常行動が無くなるからだろう。
「もうひとつ、キミに伝えなければならないことがあるんだ。」
「えー。もう、謝らなくてもいいよぉ?」
「キミが好きだ。」
「ハイッーーーーーー???」
今度はクラスが騒然となる。
「ボクはキミの笑顔に救われた。」
「はい?はい?はい???」
「その恩を返したい。ボクをキミのナイトにしてくれないか!?」
ハーブは目を白黒させている。
しかし、急に真顔になって隣りに座っていたローズマリーの方へ振り向く。
ローズマリーは両手で口元を押さえてとても驚いた様子だ。
たしかに、急な申し出だから仕方ないのだろうが・・・
「ご・・・」
「ご?」
「ごめんなさい!」
ハーブは立ち上がって、勢いよく頭を下げる。
「あたし・・・好きな人がいるの・・・ていうか、運命の人なの!」
「な、なんだって・・・」
「だって、あたしは身も心もソロりんのモノだから・・・」
「なんですかソレはっ!!」
急に話をふられたソロは驚愕の表情を浮かべる。
ふしぎ星のプリンス・ソロ。
ボク達の担任であるタンバ・リン先生と同じタネタネという種族。
体はとても小さいが、頑張り屋であると認識していたが・・・
ボクは、ソロの前へ今度は移動する。
そして・・・
「ソロ!ボクはキミをライバルと認定するっ!」
「えええ!?」
ボクは早口にまくし立てた。
「これから様々なことで競い合うんだ。」
「そして、どちらがハーブにふさわしいか・・・勝負だっ!!」
「な・・・」
ソロは言葉を失う。
が、次の瞬間・・・・
「フ、フ、フフフ・・・」
妙な笑い声とともに下を向く。
「ライバル・・・ライバル・・・ボクがライバルと認識されるなんて・・・」
何かをつぶやいている。
そして、急に顔を上げたかを思うと勢いよくボクを指さす。
「いいでしょう!リポ。ボク達は今日からライバルです!」
「ああ!負けないよ。」
ハーブの与り知らないところで、ボクはソロとライバル同士となった。
「きゃあ!1人の女性を巡って、2人の男子が争うなんてっ!!」
無関係のはずのレインがひとりでムードに酔いしれている。
クラスのみんなも驚きを隠せない。
再びボクはハーブの前に戻った。
「ハーブ、聞いての通りだ。これからソロと・・・ってハーブ?」
ハーブはずっとローズマリーと小声で何かを話している。
ボクはローズマリーの表情をうかがった。
そして、ドキリとした。

こんな寂しそうなローズマリーの表情を見たのは初めてだった。
何故か胸がチクリとした。
でも、その理由は分からない。
ただ、ボクはハーブと悲しそうなローズマリーを見つめていた。
ボクとハーブ、そしてソロの三角関係。
しかし、その裏側でまた違った人間関係が生まれていたんだ。
その時はまだ、ボクには気づくこともできなかったけれど・・・
◇◆◇◇◆◇◇◆終わり◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇
一週間。
そして、挿絵3つ・・・
地獄です。
本文出来ても挿絵が辛れぇ(涙)
第2話は『ウソと笑顔とモヤモヤ★プリンセス』の予定。
・・・前編後編に分けるのは厳しいかなぁ。
長文すぐる。
今年もよろしく御願い痛いします、という感じです。
今回はリポとハーブの物語の後編。
色々削って頑張ってます・・・(血涙)
新年号ということもあり、結構頑張りましたよ・・・うう。
熱血星のリポは学業優秀の生徒。
クラスのテストでは、いつもシフォンに負けて2位に甘んじていました。
今度こそ1位を獲るとの熱意で挑んだテスト。
しかし、シフォンだけでなく、ソフィーやハーブにまで負けてしまい・・・
シフォン以外の生徒にテストでの敗北。
その許し難い事実にリベンジするために、
ボクはその相手を解析する行動を始めた。
対象はリラク星のハーブ。
あの日以降・・・
ボクはずっとハーブを詳細に調査を行っている。
授業中。
食事中。
休憩中。
どのような時だって、どんな細かなことだって・・・
大切な情報源だ。
ボクの敗北の原因。
それを突き止めなければならない。
ボクは燃えていた。
彼女がどこに行こうと、ボクは調査した。
ペンとノートと共に。

時には隠れ、時には急に現れ・・・
ターゲットは逃がしはしない。
学園から街へ行く時も、
学園寮へ帰る時も、
女子寮に入る時も・・・
「・・・ちょっとアナタ?男子が女子寮に侵入。-10ポイント。」
「な!ボクはただハーブを調べているだけだっ!」
「風紀委員に反論。さらに-10ポイント」
「・・・」
こんなことでくじけるものか・・・
ハーブの全てを調べるまではボクは負けるワケには行かないんだ・・・
ボクの「調査」は次の日も続いた。
周りがボクの行動を呆れていることは知っている。
しかし、そんなことで諦める程ボクはお人好しではない。
「ハーブどこへ行くんだ?」
「・・・」
今日もボクはハーブを「調査」している。
「逃げても無駄だよ。ボクはついて行くからね!」
「!!・・・ついてこないでっ!!」
「ム!何か隠しているな!絶対ついて行くぞ!」
「・・・」
彼女は教室を出て廊下を足早く歩いていく。
当然、ボクはハーブを追いかける。
どんな秘密があるかわからない。
「どこにだってボクはついて行く。そしてキミの謎を解き明かすんだ!」
「トイレなのっ!!!」
ハーブの絶叫が廊下に響く。
顔が真っ赤だ。
ボクは狼狽してしまう。
目に涙を一杯ためてハーブは走り去ってしまった。
残されたボクは、そこで初めて回りの冷ややかな目に気がつく。
ボクは何をしていたのだろう・・・
急に堪えきれなくなって、ボクは走り出した。
気がつくと街の噴水前にいた。
既に日は傾いている。
ボクはベンチに身を預けた。
体がだるい。
改めて、ここ数日ボクは何をしていたのか考えた。
自信のあったテストの点数で他の生徒に負けた。
シフォンだけでなく、ハーブやソフィーにまで遅れをとった。
その悔しさから、ボクはその相手・・・
なぜハーブたちがテストで良い点数をとれたのか謎を調べることにした。
でも・・・
実際やっていたことはハーブを追いかけ回すことだけ。
ボクは自分のプライドを傷つけられた、そのことしか見えていなかった。
相手のことなどおかまいなしに・・・
ずっとボクに追いかけられていたハーブはどんな想いだったのだろう。
そう思うと、後悔の念とハーブへの罪悪感で一杯になった。
自分が最低な人間に思える。
「ハハハ・・・」
考えてみたら、いつだってそうだ。
ボクは人の気持ちなんて考えたことはなかったのかもしれない。
ただ、人から認められたい。
人より優れていたい・・・
そんな想いばかりが強くて。
熱血星でもそうだった。
ボクはいつも1人だったんだ・・・
まるで幼いときのように、他人が自分を蔑んで見ている。
そんな気持ちになってきた。
「リポっ!!!」
ボクを呼ぶ声で、急に現実に引き戻された。
「・・・タウリ。」
そこには息を弾ませたボクの相棒のタウリが立っていた。
そうか・・・
そうだ。
タウリはこんなボクと絶交をしにきたんだ。
そうに違いない。
当然の帰結と言えるだろう。
ここ数日のボクの行動は普通では無い。
そんな者と一緒のチームなど嫌に決まっているじゃないか・・・
「リポ!すまねぇっ!!」
しかし、タウリはボクの想像とはまったく違う行動に出た。
謝罪の言葉。
そして深く頭を下げる。
「なっ!?な、なにを・・・タウリ?」
「俺が不甲斐ないから・・・」
次のタウリの言葉はさらに意外なものだった。
「だから、お前の勉強の邪魔しちまってたんだよな・・・」
「本当にすまねぇ!俺、鈍感でそういうこと気がつけなくて!」
「・・・」
ボクは言葉を失った。
タウリは、こんなボクに気を遣ってくれている。
そうだ・・・
以前もそうだった。
いつもそうだった。
タウリは落ち込みそうになるボクをいつも救ってくれる。
最高の相棒なんだ・・・
それなのにボクは・・・
ボクは自分のことしか見えていなかった。
さっきだって、自分のことばかり考えていたんだ。
タウリのおかげで、今、ボクははっきりとそれを自覚できた。
「タウリ・・・頭を上げてくれ」
「・・・リポ?」
「違うんだ。タウリのせいなんかじゃない。」
「え?」
「ありがとうタウリ・・・目が覚めたよ」
「???」
「なぁ・・・1つお願いしていいかい?」
「お、おう!どんなことでも言ってくれよ、相棒だろ?」
「ああ・・・それじゃ、殴ってくれ。思いっきりのを一発。」
「ああ??な、何言ってんだよ、リポぉ?」
「・・・頼む。」
ボクの真剣の表情を見て、タウリは察してくれた。
「分かったよ。・・・行くぜ?」
「ああ・・・」
タウリの力強い拳がボクの顎を打つ。
タウリに殴られて、ボクはしりモチを付いてしまった。
左の頬辺りに強い痛みが走る。
でも、その痛みで何かふっきれた気がした。
「だ、大丈夫かよ?」
「ああ・・・ハハハ。流石タウリだ・・・最高のパンチだったよ。」
「へへヘ・・・すまねぇ。でも、いつものリポに戻ったみたいだな。」
「うん。心配かけた。」
「別にかまわねぇよ。」
タウリのくったくのない笑顔。
「まぁ、女子トイレまでついて行きそうになったのは正直ビックリだけどな?」
でも、その一言はパンチより効いた。
・・・ハーブに謝りに行かないと。
そんな想いが脳裏をよぎった時に再びボクを呼ぶ声がした。
「リポ!ここにいたんだ。」
「ハ、ハーブ・・・」
何故かハーブがボクを探していた。
いや、当然だ。
ボクには彼女に責められるだけのことをしているのだから・・・
しかし、彼女の言葉もタウリ同様ボクの予想外のものだった。
「ごめんね、リポ。」
ハーブからも謝罪の言葉。
「私、あんまり頭良くないから、リポの悩みとか分からなくて・・・」
「え!?」
「コレ食べて。元気出して?」
そう言ってすまなそうな笑顔と共に彼女は何かを差し出してくれた。
甘ずっぱい匂いが広がる。

「レモンのハチミツ漬けなの。疲れ目や疲労に効くから。あと・・・」
「これ、私の特性ブレンドのリラックスティー。勉強はかどると思って。」
「・・・」
「そ、それじゃ、あの・・・勉強頑張ってねぇ~。」
渡すモノを渡して、言うことを言って彼女は走り去って行った。
ボクは彼女が残していったレモンのハチミツ漬けをひとつ食べてみた。
まろやかな甘みと酸っぱさが同時に口の中一杯に広がる。
彼女の笑顔が脳裏に焼き付いて離れない。
胸がドキドキする。
「うまそう・・・なぁ、俺も食べていいか?」
「・・・なぁ・・・タウリ?」
「うん?」
レモンをひとつ口の中にほうばったタウリにボクは聞いてみた。
「今、ボクは初めて感じる感情に戸惑っているだ・・・」
「ふ~ん・・・どんな感情?」
「ドキドキしてる・・・」
「・・・はぁ?」
「胸が熱いんだ・・・」
「・・・それってよ。」
「ああ・・・たぶんそうだ。キミならわかると思ったよ。」
どうやらボクはハーブのあの笑顔に恋してしまったようだった。
「おっはよーファイン、レイン」
「おはよーシフォン」
「珍しく早いわね!
「そんなことないよぉ!」
「今日は頑張ったプモ!」
次の日になった。
ボクはハーブが教室に来たのを確認して、
彼女の前に歩いていった。
「ハーブ・・・すまなかった。」
「リポ・・・あー、うん。いいよ、いいよぉ。」
クラスの周りのみんなも安堵の表情を浮かべる。
ボクの異常行動が無くなるからだろう。
「もうひとつ、キミに伝えなければならないことがあるんだ。」
「えー。もう、謝らなくてもいいよぉ?」
「キミが好きだ。」
「ハイッーーーーーー???」
今度はクラスが騒然となる。
「ボクはキミの笑顔に救われた。」
「はい?はい?はい???」
「その恩を返したい。ボクをキミのナイトにしてくれないか!?」
ハーブは目を白黒させている。
しかし、急に真顔になって隣りに座っていたローズマリーの方へ振り向く。
ローズマリーは両手で口元を押さえてとても驚いた様子だ。
たしかに、急な申し出だから仕方ないのだろうが・・・
「ご・・・」
「ご?」
「ごめんなさい!」
ハーブは立ち上がって、勢いよく頭を下げる。
「あたし・・・好きな人がいるの・・・ていうか、運命の人なの!」
「な、なんだって・・・」
「だって、あたしは身も心もソロりんのモノだから・・・」
「なんですかソレはっ!!」
急に話をふられたソロは驚愕の表情を浮かべる。
ふしぎ星のプリンス・ソロ。
ボク達の担任であるタンバ・リン先生と同じタネタネという種族。
体はとても小さいが、頑張り屋であると認識していたが・・・
ボクは、ソロの前へ今度は移動する。
そして・・・
「ソロ!ボクはキミをライバルと認定するっ!」
「えええ!?」
ボクは早口にまくし立てた。
「これから様々なことで競い合うんだ。」
「そして、どちらがハーブにふさわしいか・・・勝負だっ!!」
「な・・・」
ソロは言葉を失う。
が、次の瞬間・・・・
「フ、フ、フフフ・・・」
妙な笑い声とともに下を向く。
「ライバル・・・ライバル・・・ボクがライバルと認識されるなんて・・・」
何かをつぶやいている。
そして、急に顔を上げたかを思うと勢いよくボクを指さす。
「いいでしょう!リポ。ボク達は今日からライバルです!」
「ああ!負けないよ。」
ハーブの与り知らないところで、ボクはソロとライバル同士となった。
「きゃあ!1人の女性を巡って、2人の男子が争うなんてっ!!」
無関係のはずのレインがひとりでムードに酔いしれている。
クラスのみんなも驚きを隠せない。
再びボクはハーブの前に戻った。
「ハーブ、聞いての通りだ。これからソロと・・・ってハーブ?」
ハーブはずっとローズマリーと小声で何かを話している。
ボクはローズマリーの表情をうかがった。
そして、ドキリとした。

こんな寂しそうなローズマリーの表情を見たのは初めてだった。
何故か胸がチクリとした。
でも、その理由は分からない。
ただ、ボクはハーブと悲しそうなローズマリーを見つめていた。
ボクとハーブ、そしてソロの三角関係。
しかし、その裏側でまた違った人間関係が生まれていたんだ。
その時はまだ、ボクには気づくこともできなかったけれど・・・
一週間。
そして、挿絵3つ・・・
地獄です。
本文出来ても挿絵が辛れぇ(涙)
第2話は『ウソと笑顔とモヤモヤ★プリンセス』の予定。
・・・前編後編に分けるのは厳しいかなぁ。
長文すぐる。
2009-01-03 09:36
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