ウソと笑顔とモヤモヤ★プリンセス(前編) [ふたご姫妄想戦記]
土曜日になると更新されることがあるふたご姫に関係する駄文作文。
いつかこれらを同人誌としてまとめて世に出す機会を得る・・・
それを信じて、今はただひたに描く。
今回のお話はリオーネ!
・・・に関係する、アスリが主人公のお話です(えー)。
ウソと笑顔とモヤモヤ★プリンセス(前編)
◇◆◇◇◆◇◇◆第1章◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇
私は熱血星のアスリ。
出身の星には熱血がついているけど、私は常に冷静沈着。
自分で言うのもなんだけど、
勉強も、スポーツもなんでもそつなくこなせるわ。
『クールビューティ』。
そんな風に呼ぶ娘もいるみたい。
嫌じゃないけど、少し恥ずかしい。
そんな私でも・・・
最近、ちょっとした悩みがあるの。
うまく言えないけど・・・
モヤモヤしたモノが胸につっかえている感じ。
スッキリしない。
こんなこと・・・
アスリとだけ一緒にいた時はなかったことなのに。
一体なんなのかしら。
この気持ち?
そう・・・あの娘と、リオーネと出会うまで、
こんなモヤモヤなんて・・・なかったのに。
◇◆◇◇◆◇◇◆第2章◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇
「アスリー、今日はサッカー部の方へ来るんだよなー?」
放課後。
パートナーのカロリがあっけらかんと聞いてきた。
私がサッカー部とバレー部のかけもちをしているから。
熱血星の者は運動神経が、他のどの星よりも優れているの。
まぁ、私たち以外でも飛び抜けた運動能力を持つ人もいるけど・・・
例えば、ふしぎ星のファインなんてそうかしら?
でも、やっぱり私やカロリの運動のセンスは頭ひとつ飛び抜けている。
そんなこともあって、
熱血星の出身者の私たちには色々な運動部からお誘いがかかるの。
でも、カロリはサッカー部ひとすじ。
私も以前はカロリとサッカー部にいたけれど・・・
最近になってバレー部にもちょくちょく顔を出しているの。
「・・・そうね。でも、ちょっと今日も無理っぽいですわ。」
「え~、なんで?」
「バレー部、試合が近いんですって。」
そう言って、バツの悪そうな顔をしながらカロリを見る。

「だから、助っ人として私も練習に参加しなくっちゃ。」
でも、本当は試合はまだずっと先。
私、また・・・ウソをついた・・・
「ちぇ。でも、それならしょうがないかぁ。」
「ええ。タウリにもそう言っておいてね。」
「OK。」
タウリ。
私たちと同じ熱血星出身のプリンスで、
同じサッカー部に所属している。
カロリのボーイフレンド。
その存在が、少し羨ましく思う時もある。
でも、今の私は他に気になることがあるから・・・
◇◆◇◇◆◇◇◆第3章◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇
今日もウソをついてまでバレー部の練習に来た理由・・・
「アスリー!」
向こうから手を振って走ってくるポニーテールの子。
私とカロリのチームメイトふしぎ星のリオーネ。
リオーネをチームに誘った理由は、
その素晴らしい運動神経。
私たちと同じくらい優れた能力を持っている娘なんてめったにいない。
私とカロリは、そんなリオーネの能力をかってチームに誘ってみたの。
そうしたら、とても喜んでくれたわ。
その時のリオーネの笑顔・・・今でも覚えてる。
だって・・・
とっても・・・とってもステキだったから。
「今日もバレー部に来てくれたんだ?よかった!」
「・・・ええ。」
「でも、サッカー部の方はいいの?カロリと話してたんだけ・・・」
「いいのよっ!私がこちらを選んだんだから!」
「あ、う、うん。」
私は急に大きな声を出してリオーネの言葉を遮った。
カロリのことを言われると、なんだか胸が痛む。
ウソをついてバレー部に来た自分に対する嫌悪感。
本当はサッカー部だって気にはなる。
もうすぐ大会があるから。
だから、どちらかというとサッカー部を優先させるべきなのに。
でも、どうしても今はバレー部に来たかったの。
そんな気持ちなの。
自分でもどうしようもないくらいに・・・
「さ、リオーネ。練習よ?」
「うん!」
そんな想いを表に出さないように注意する。
私はできるだけ普段の自分を演じていたの。
バレー部の練習が始まった。
トスからアタック。
走り込んでからのレシーブ。
どれも私はそつなくこなす。
特にジャンプの高さは、私がバレー部の中で一番高い。
高く上げられたトスに合わせて、力一杯跳ね上がる。
その高さから、ありったけの力でアタックを打つ。
周りのバレー部員から感嘆の声が聞こえた。
「すご~い。」
「動きが軽いっていうか・・・なんだか妖精みたい!」
みんなから褒められるのは、悪い気じゃない。
でも、そんな褒め言葉に対しても今の私はうわの空・・・
それより私の視線はコートの先ばかりを見つめている。

「いくよー、リオーネ?」
「ハイっ!」
ひときわ高く上げられたトス。
それよりも高いジャンプで打ち込まれるアタック。
リオーネのジャンプも、私に負けないくらい高い。
フォームもとても綺麗。
私はリオーネの姿ばかりを目の端で追いかけていた。
そしたら・・・
「・・・あの、アスリ・・・順番来てるよ?」
「へ?」
気がついたら、レシーブの順番、私。
ベチッ!!
目の前に星がいくつか飛んだように見えて・・・
そして次に真っ暗になったの。
力強いアタックを私は顔面でレシーブしたみたい。
◇◆◇◇◆◇◇◆第4章◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇
気がつくと私はベットの上にいた。
「アスリ・・・大丈夫?」
心配そうにのぞき込んでいるのは・・・
先ほどアタックを打った生徒と・・・リオーネ。
保健の先生はいないみたい。
私はドギマギしてしまう。
ずっと・・・看病してくれたんだ。
心臓の鼓動が早くなっていくのを感じる。
でも、それを気づかれないように、出来る限り冷静に言葉を紡ぐ。
「ええ・・・。大丈夫よ。気にしないで。」
「よかった・・・。」
すると、先ほどアタックをぶつけた生徒が謝ってきた。
「本当にごめんなさいね、アスりさん。」
「貴女が悪いんじゃないわ。少し・・・」
「少し?」
「ほ、他のプレイヤーの動きに気をとられていた私が悪いだけですわ。」
「うわぁ・・・アスリさんってやっぱり凄いなぁ。」
「・・・」
「私なんて、練習中必死で他の人を見ている余裕なんてないのにぃ!?」
本当は別に他の人の動きが見たかったワケじゃないけど・・・
「あ、私、もう行くね。リオーネ、後頼んでいいかな?」
「ハイ。大丈夫です。アスリが良くなったら一緒にコートに戻ります。」
「うん。お願いね。じゃ、後で・・・」
そういって、手をヒラヒラさせながら、
私の顔面にアタックをぶつけた生徒(上級生かしら?)は保健室を出て行った。
残されたのは私と・・・リオーネ。
ふたりっきり。
また胸の鼓動が早くなる。
・・・なんで!?
自分でも解らない、この胸のモヤモヤしたもの。
私はうつむいたまま、リオーネの様子をうかがう。
リオーネは小首をかしげて私の方を見る。

「アスリ、本当に大丈夫?もうどこも痛くない?」
答えられない。
だって、自分の顔が真っ赤になっているのを知っているから。
リオーネのは少しの間、私の方を向いていたけど、
ふと窓の方へ視線を移して・・・
「アスリ・・・あのね・・・」
私はドキッとした。
そして次のリオーネの言葉をじっと待つ。
「カロリと話もしたんだけど・・・」
「・・・」
「あのね・・・私、何かアスリが気にするようなこと・・・してないかしら?」
な・・・なに、それ?
自分が期待していた言葉とはまったく違った方向の言葉。
いや・・・もしかしたら、リオーネは私のモヤモヤのこと、
気づいているんじゃないかしら!?
そう思うと、余計に胸の鼓動が早くなる。
「・・・別に。」
私はそう言うのが精一杯。
「・・・そう。ならいんだけど。気になることがあったら・・・言ってね?」
少し陰のあるリオーネの笑顔。
私、またウソついてる。
リオーネが何か私に気になるような事をしているんじゃないの。
リオーネが気になって仕方ないの。
リオーネを見ていると、胸のモヤモヤしたものが強くなるの。
でも・・・
そんなこと、口が裂けても言えるワケないじゃない。
だって、変だもの。
ずっと運動神経抜群のクールプリンセスとして通ってきたのに。
そんなこと言うの、変だもん・・・
だから、ウソをつくしかないんだもん・・・
私は独りで泣きそうになった。
「アスリ~?大丈夫かぁ?」
ちょっとの間、沈黙が続いていた保健室にカロリが入ってきた。
誰かから聞いて、サッカー部の練習途中で見舞いに来てくれたみたい。
「ええ。大丈夫よ。」
私は、心の中を切り替えて気丈に答える。
カロリには、あまり情けない姿は見せたくないから。
ずっと小さい時から一緒にいたカロリ。
年は同じだけど、私の方が少し早く生まれている。
私はカロリの面倒を見るのは、お姉さんとして当然だから。
「でも、珍しいよな。アスリがボールとぶつかるなんて。」
リオーネもコクコクと頷く。
「わかったぁ。リオーネのこと見てたんだろ?」
私は顔から火が出た(ように感じたの)。
リオーネは・・・苦笑している。
「な、な、な、何言ってるのよ、カロリッ!!」
「え、じょ、冗談だよ。そんなに睨まないでさ・・・え~ん怖いよぅ、リオーネぇ。」
そう言って、カロリはリオーネの背中に隠れる。
またドキッとした。
でも、さっきとは違う・・・
カロリは男の子みたいにサバサバしていて豪快だけど、
繊細ですごく泣き虫なところがある。
だから、私が守ってあげていた。
小さい時はいつも私の背中に隠れていたのに・・・
今、カロリは冗談半分だけどリオーネの背中に隠れるふりをしている。
リオーネも楽しそうにして、2人でじゃれ合っている。
私の知らない2人の姿・・・
リオーネが誰か他の人と楽しそうにしている姿をみると・・・
私の中のモヤモヤが大きくなる。
抑えられない。
「出て行って・・・」
「え?」
「何?」
「聞こえなかったの?出て行ってって言ったんですわっ!!」
2人は目を丸くして、
次に顔を見合わせる。
リオーネがすまなそう腰をかけていた椅子から立ち上がる。
「コートに先に戻ってるね、アスリ。練習続けられそうだったら、後で来てね?」
「・・・ええ。」
「あたしはサッカー部の方に戻るよ。アスリ、また後で。」
「・・・ええ。」
後味悪そうなリオーネとカロリの笑顔。
2人が出て行って、保健室もひとり残された私は泣いていた。
どうしてか分からないけど、どうしても泣きたい気分だったから。
少しして涙をふいた後も胸の中のモヤモヤはずっと残っていた。
モヤモヤした気持ちが抑えられない私は、
バレー部のコートに戻らず、女子寮に向かった。
ベッドに潜り込みたい気持ちだったから。
私、また、ウソついた・・・
後でコートに戻るって、リオーネに言ったのに。
リオーネの笑顔にウソつく、そんな自分がもっと嫌いになった・・・
◇◆◇◇◆◇◇◆つづく◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇
ユリスキーに贈るハートフるえるぞハート!燃え尽きるほどヒート!
・・・ということで、燃え尽きました。
絵を書き込むのは無理です・・・1日で(涙)。
いつかこれらを同人誌としてまとめて世に出す機会を得る・・・
それを信じて、今はただひたに描く。
今回のお話はリオーネ!
・・・に関係する、アスリが主人公のお話です(えー)。
私は熱血星のアスリ。
出身の星には熱血がついているけど、私は常に冷静沈着。
自分で言うのもなんだけど、
勉強も、スポーツもなんでもそつなくこなせるわ。
『クールビューティ』。
そんな風に呼ぶ娘もいるみたい。
嫌じゃないけど、少し恥ずかしい。
そんな私でも・・・
最近、ちょっとした悩みがあるの。
うまく言えないけど・・・
モヤモヤしたモノが胸につっかえている感じ。
スッキリしない。
こんなこと・・・
アスリとだけ一緒にいた時はなかったことなのに。
一体なんなのかしら。
この気持ち?
そう・・・あの娘と、リオーネと出会うまで、
こんなモヤモヤなんて・・・なかったのに。
◇◆◇◇◆◇◇◆第2章◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇
「アスリー、今日はサッカー部の方へ来るんだよなー?」
放課後。
パートナーのカロリがあっけらかんと聞いてきた。
私がサッカー部とバレー部のかけもちをしているから。
熱血星の者は運動神経が、他のどの星よりも優れているの。
まぁ、私たち以外でも飛び抜けた運動能力を持つ人もいるけど・・・
例えば、ふしぎ星のファインなんてそうかしら?
でも、やっぱり私やカロリの運動のセンスは頭ひとつ飛び抜けている。
そんなこともあって、
熱血星の出身者の私たちには色々な運動部からお誘いがかかるの。
でも、カロリはサッカー部ひとすじ。
私も以前はカロリとサッカー部にいたけれど・・・
最近になってバレー部にもちょくちょく顔を出しているの。
「・・・そうね。でも、ちょっと今日も無理っぽいですわ。」
「え~、なんで?」
「バレー部、試合が近いんですって。」
そう言って、バツの悪そうな顔をしながらカロリを見る。

「だから、助っ人として私も練習に参加しなくっちゃ。」
でも、本当は試合はまだずっと先。
私、また・・・ウソをついた・・・
「ちぇ。でも、それならしょうがないかぁ。」
「ええ。タウリにもそう言っておいてね。」
「OK。」
タウリ。
私たちと同じ熱血星出身のプリンスで、
同じサッカー部に所属している。
カロリのボーイフレンド。
その存在が、少し羨ましく思う時もある。
でも、今の私は他に気になることがあるから・・・
◇◆◇◇◆◇◇◆第3章◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇
今日もウソをついてまでバレー部の練習に来た理由・・・
「アスリー!」
向こうから手を振って走ってくるポニーテールの子。
私とカロリのチームメイトふしぎ星のリオーネ。
リオーネをチームに誘った理由は、
その素晴らしい運動神経。
私たちと同じくらい優れた能力を持っている娘なんてめったにいない。
私とカロリは、そんなリオーネの能力をかってチームに誘ってみたの。
そうしたら、とても喜んでくれたわ。
その時のリオーネの笑顔・・・今でも覚えてる。
だって・・・
とっても・・・とってもステキだったから。
「今日もバレー部に来てくれたんだ?よかった!」
「・・・ええ。」
「でも、サッカー部の方はいいの?カロリと話してたんだけ・・・」
「いいのよっ!私がこちらを選んだんだから!」
「あ、う、うん。」
私は急に大きな声を出してリオーネの言葉を遮った。
カロリのことを言われると、なんだか胸が痛む。
ウソをついてバレー部に来た自分に対する嫌悪感。
本当はサッカー部だって気にはなる。
もうすぐ大会があるから。
だから、どちらかというとサッカー部を優先させるべきなのに。
でも、どうしても今はバレー部に来たかったの。
そんな気持ちなの。
自分でもどうしようもないくらいに・・・
「さ、リオーネ。練習よ?」
「うん!」
そんな想いを表に出さないように注意する。
私はできるだけ普段の自分を演じていたの。
バレー部の練習が始まった。
トスからアタック。
走り込んでからのレシーブ。
どれも私はそつなくこなす。
特にジャンプの高さは、私がバレー部の中で一番高い。
高く上げられたトスに合わせて、力一杯跳ね上がる。
その高さから、ありったけの力でアタックを打つ。
周りのバレー部員から感嘆の声が聞こえた。
「すご~い。」
「動きが軽いっていうか・・・なんだか妖精みたい!」
みんなから褒められるのは、悪い気じゃない。
でも、そんな褒め言葉に対しても今の私はうわの空・・・
それより私の視線はコートの先ばかりを見つめている。

「いくよー、リオーネ?」
「ハイっ!」
ひときわ高く上げられたトス。
それよりも高いジャンプで打ち込まれるアタック。
リオーネのジャンプも、私に負けないくらい高い。
フォームもとても綺麗。
私はリオーネの姿ばかりを目の端で追いかけていた。
そしたら・・・
「・・・あの、アスリ・・・順番来てるよ?」
「へ?」
気がついたら、レシーブの順番、私。
ベチッ!!
目の前に星がいくつか飛んだように見えて・・・
そして次に真っ暗になったの。
力強いアタックを私は顔面でレシーブしたみたい。
◇◆◇◇◆◇◇◆第4章◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇
気がつくと私はベットの上にいた。
「アスリ・・・大丈夫?」
心配そうにのぞき込んでいるのは・・・
先ほどアタックを打った生徒と・・・リオーネ。
保健の先生はいないみたい。
私はドギマギしてしまう。
ずっと・・・看病してくれたんだ。
心臓の鼓動が早くなっていくのを感じる。
でも、それを気づかれないように、出来る限り冷静に言葉を紡ぐ。
「ええ・・・。大丈夫よ。気にしないで。」
「よかった・・・。」
すると、先ほどアタックをぶつけた生徒が謝ってきた。
「本当にごめんなさいね、アスりさん。」
「貴女が悪いんじゃないわ。少し・・・」
「少し?」
「ほ、他のプレイヤーの動きに気をとられていた私が悪いだけですわ。」
「うわぁ・・・アスリさんってやっぱり凄いなぁ。」
「・・・」
「私なんて、練習中必死で他の人を見ている余裕なんてないのにぃ!?」
本当は別に他の人の動きが見たかったワケじゃないけど・・・
「あ、私、もう行くね。リオーネ、後頼んでいいかな?」
「ハイ。大丈夫です。アスリが良くなったら一緒にコートに戻ります。」
「うん。お願いね。じゃ、後で・・・」
そういって、手をヒラヒラさせながら、
私の顔面にアタックをぶつけた生徒(上級生かしら?)は保健室を出て行った。
残されたのは私と・・・リオーネ。
ふたりっきり。
また胸の鼓動が早くなる。
・・・なんで!?
自分でも解らない、この胸のモヤモヤしたもの。
私はうつむいたまま、リオーネの様子をうかがう。
リオーネは小首をかしげて私の方を見る。

「アスリ、本当に大丈夫?もうどこも痛くない?」
答えられない。
だって、自分の顔が真っ赤になっているのを知っているから。
リオーネのは少しの間、私の方を向いていたけど、
ふと窓の方へ視線を移して・・・
「アスリ・・・あのね・・・」
私はドキッとした。
そして次のリオーネの言葉をじっと待つ。
「カロリと話もしたんだけど・・・」
「・・・」
「あのね・・・私、何かアスリが気にするようなこと・・・してないかしら?」
な・・・なに、それ?
自分が期待していた言葉とはまったく違った方向の言葉。
いや・・・もしかしたら、リオーネは私のモヤモヤのこと、
気づいているんじゃないかしら!?
そう思うと、余計に胸の鼓動が早くなる。
「・・・別に。」
私はそう言うのが精一杯。
「・・・そう。ならいんだけど。気になることがあったら・・・言ってね?」
少し陰のあるリオーネの笑顔。
私、またウソついてる。
リオーネが何か私に気になるような事をしているんじゃないの。
リオーネが気になって仕方ないの。
リオーネを見ていると、胸のモヤモヤしたものが強くなるの。
でも・・・
そんなこと、口が裂けても言えるワケないじゃない。
だって、変だもの。
ずっと運動神経抜群のクールプリンセスとして通ってきたのに。
そんなこと言うの、変だもん・・・
だから、ウソをつくしかないんだもん・・・
私は独りで泣きそうになった。
「アスリ~?大丈夫かぁ?」
ちょっとの間、沈黙が続いていた保健室にカロリが入ってきた。
誰かから聞いて、サッカー部の練習途中で見舞いに来てくれたみたい。
「ええ。大丈夫よ。」
私は、心の中を切り替えて気丈に答える。
カロリには、あまり情けない姿は見せたくないから。
ずっと小さい時から一緒にいたカロリ。
年は同じだけど、私の方が少し早く生まれている。
私はカロリの面倒を見るのは、お姉さんとして当然だから。
「でも、珍しいよな。アスリがボールとぶつかるなんて。」
リオーネもコクコクと頷く。
「わかったぁ。リオーネのこと見てたんだろ?」
私は顔から火が出た(ように感じたの)。
リオーネは・・・苦笑している。
「な、な、な、何言ってるのよ、カロリッ!!」
「え、じょ、冗談だよ。そんなに睨まないでさ・・・え~ん怖いよぅ、リオーネぇ。」
そう言って、カロリはリオーネの背中に隠れる。
またドキッとした。
でも、さっきとは違う・・・
カロリは男の子みたいにサバサバしていて豪快だけど、
繊細ですごく泣き虫なところがある。
だから、私が守ってあげていた。
小さい時はいつも私の背中に隠れていたのに・・・
今、カロリは冗談半分だけどリオーネの背中に隠れるふりをしている。
リオーネも楽しそうにして、2人でじゃれ合っている。
私の知らない2人の姿・・・
リオーネが誰か他の人と楽しそうにしている姿をみると・・・
私の中のモヤモヤが大きくなる。
抑えられない。
「出て行って・・・」
「え?」
「何?」
「聞こえなかったの?出て行ってって言ったんですわっ!!」
2人は目を丸くして、
次に顔を見合わせる。
リオーネがすまなそう腰をかけていた椅子から立ち上がる。
「コートに先に戻ってるね、アスリ。練習続けられそうだったら、後で来てね?」
「・・・ええ。」
「あたしはサッカー部の方に戻るよ。アスリ、また後で。」
「・・・ええ。」
後味悪そうなリオーネとカロリの笑顔。
2人が出て行って、保健室もひとり残された私は泣いていた。
どうしてか分からないけど、どうしても泣きたい気分だったから。
少しして涙をふいた後も胸の中のモヤモヤはずっと残っていた。
モヤモヤした気持ちが抑えられない私は、
バレー部のコートに戻らず、女子寮に向かった。
ベッドに潜り込みたい気持ちだったから。
私、また、ウソついた・・・
後でコートに戻るって、リオーネに言ったのに。
リオーネの笑顔にウソつく、そんな自分がもっと嫌いになった・・・
◇◆◇◇◆◇◇◆つづく◇◇◆◇◇◆◇◇◆◇
ユリスキーに贈るハートフるえるぞハート!燃え尽きるほどヒート!
・・・ということで、燃え尽きました。
絵を書き込むのは無理です・・・1日で(涙)。
2009-01-10 02:02
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