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接続。おいでませませテレビジョン♪~無音イリ ストーリーズ 2-7~ [「妄想SS」 無音イリ ストーリーズ]

妄想系SSをちょこっと書き溜めているサイトで掲載中の物語。
歌っちゃダメなボーカロイド・無音イリ。
久々に更新したので、ブログにも掲載です。

第2部も残り3話。
いよいよ物語が動く!
・・・とかでなく、まったり行きます(えー)。
とはいえ、遂にあの青い人が登場!?


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★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★

無音イリ ストーリーズ 2-7

接続。おいでませませテレビジョン♪
★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★


「イリ~?お・・・開いてる?」
そう言ながら、ある日姉さんがアパートに来た。
前のバイトの夜から3日くらししてからだった。
すごく会いたかった・・・!!

あたしは姉さんの姿を見るなり―
「姉さぁあああん♪」と絶叫しながら走って抱きつこうとした。
「今日はね、コレを持って・・・イリ、貴女、何してるの??」
姉さんが不思議そうな顔であたしを見ている。

「ふじ○ちゃ~ん」といった感じで姉さんにダイビングしたあたし。
しかし、何かを運び入れるため姉さんは急にしゃがみ込む。
おかげで、抱きつけずにあたしは地面に向かって顔から落ちた。
・・・ボーカロイドって頑丈なんだ、すごく・・・初めて知ったよ。

「ね、ね、姉さん・・・会いたかったよぉ。」
顔面の痛みを抑えてでも姉さんにスリスリする。
「まったく貴女は・・・まぁ、元気そうでよかったわ。」
そんな不気味なあたしを見ても、姉さんは優しく微笑んでくれる。

「そうそう、今日はね、コレを持ってきたの。」
どっこいしょ!と姉さんが部屋に入れたのは・・・テレビ
いまどきの薄い奴じゃなくて、ボテってしたヤツ。
えと・・・ブラウン管テレビって言うんだっけ?

チューナー付ければ、まだまだ現役よ、コレ。」
テレビの頭をポンポン叩きながら姉さんは言う。
「部屋に音が何もないのも寂しいでしょ?」
そりゃ、まぁ、この部屋は何もないですけど・・・

「それに貴女の社会勉強にもなるしね。どう?」
「嬉しいですっ!」
どうも何もない。
姉さんはあたしのことを考えて、わざわざ持ってきてくれたんだ。

ぴかー.jpg


だから、ものすごく嬉しかった。
嬉しさのあまり姉さんに抱きついて頬ずりした。
ああ・・・姉さん、大好きです。
そんな姉さんは、急にまじめな顔をしてあたしに言う。

「いいこと?放送料金の集金なんかが来たら・・・」
「このテレビは壊れていて見れません。」
「よろしい。」
姉さんの教えも完璧です(うっとり)。←駄目です

アンテナの方は大丈夫ね?後ろに線つないだらいいだけだから。」
「はい。」
「じゃ、ごめん。また来るから。もう行くわね。」
「あ・・・ううん。行ってらっしゃい。」

結局姉さんはテレビを持ってきてくれただけだった。
バイバイをする手がなんか寂しい・・・
でも、忙しい姉さんを引き留めることはできない。
甘えて、姉さんに迷惑をかけたくなんてなかったから。

「姉さんの持ってきてくれたテレビ・・・」
さっそくつけてみた。
考えてみたら、テレビを見るのは初めてだ。
もちろん、どういうものかは知ってるけど。

「!!」
チャンネルをぱちぱちと回していた手が止まる。
だって、あたしは目は釘つけにされてしまったから。
・・・とあるチャンネル、そこに映っていた1人の女の子の姿に―

★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★


無音イリでは、毎回イラストを描く、というのを課しています。
そのため、テキストは完成していても掲載が遅い遅い・・・
自慢になりゃしませんが。
ミク描かなにゃ~。

錯綜。抑えられないマイテンション♪~無音イリ ストーリーズ2-6~  [「妄想SS」 無音イリ ストーリーズ]

ちまちま更新されることが「無音イリ」(ナキネイリ)の物語。
特設サイトでやってますが、ブログでも目下掲載中。
イリの性格=泣き寝入り。
なんでそんな性格なのか、それは忌まわしき過去に・・・・
と言うほど大それたものでないのがアレでソレ(えー)。

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無音イリ ストーリーズ 2-6

錯綜。抑えられないマイテンション♪

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ショックだった・・・
夜のバイトに備えてあたしがやってきた変装って・・・無駄?
胸だってバレないようにしてきたのに。
・・・なによ。小さいって言うな!!(怒)

「まぁ、最近の若い者のオシャレはわかんねぇがよ。」
・・・オシャレでこんな変な格好したんじゃないわよ!!
「さ、先に言いなさいよッ!」
あたしは厚着を脱ぎ去って、いつもの格好に戻る。

あんたねぇええ!000.jpg

ものすごくハラが立ったから、おじさんにそのストレスをぶつける。
だって、姉さんも言っていたから。
舐められちゃダメだって!!
そうよ!歌えないボーカロイドだって強気に出ないと!!!

「いや・・・そんな事言われてもよぉ?」
たじろぐおじさんを見て、あたしは更に語気と強めて攻め立てる。
「なによ、それ!ちゃんと答えてよ!!」
すっごく大変だったのよ、厚着するの・・・あームカムカするぅ!!

「謝りなさいよ!土下座なさいよ!女王様と呼びさいよ!」
「何言ってだ、おめぇ!」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!」
おじさんが急に怒り出して、あたしは反射的にペコペコ頭を下げた。

怒られるの・・・怖い・・・
もう怒られるのは嫌だよ・・・
おじさんは泣きながら謝り出したあたしを見て、困った顔をしている。
「あー、なんなんだよ、おめぇは。まったく・・・ほら、今日の分だ。」

あたしは茶色の紙封筒を受け取ると、お礼も言わず走って逃げた。
おじさん、きっと感じ悪い娘だなぁって思っただろうな・・・
でも、あたし、やっぱ怖いもん。
昔みたいに怒られるのは嫌・・・そんな空気も・・・絶対イヤ・・・

家に着い時は、もうヘトヘトだった。
体が重くて、何もする気になんてなれない。
あと、すごく眠い。
こんなので・・・あたし、これからの社会生活、ホントに大丈夫かな??

すごく不安。
姉さんに今すぐ会いたい。
頭、ナデナデしてもらいたい。
そんな事ばかり考えていると、涙が止まらなくなった。

でも・・・姉さんは来てくれない。
忙しいから・・・分かってる、それくらい。
姉さんばかりに甘えちゃだめだ。
でも、頭ではそう理解できても、心は寂しくてしょうがないよ・・・

その日は気がついたら泣きながら寝ていた。
泣いて寝て起きてみても - やっぱり独り・・・当たり前だけど。
でも、気分は少し楽になった。
なんか、お腹、減ったな。

とりあえずシイタケをかじった。
うん・・・また頑張ろう♪
ちょっぴり元気が出る。
だってあたしの社会生活はまだ始まったばかりなんだから!!!

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こんなだから、威勢が良いのは最初だけ。
後は泣いて謝る泣き寝入り。
第2部の「う」終わり漢字タイトル2話はコレで終了。
再び「く」終わりの漢字タイトルへ・・・
妙なこだわり(えー)。

変装。働くあたしのミッドナイト♪~無音イリ ストーリーズ2-5~ [「妄想SS」 無音イリ ストーリーズ]

妄想SSを窘めるための別サイトで目下掲載中の無音イリ。
今回はイリさんがバイトをするお話しです。
今回と次回のみ題名の漢字の趣向が少し違うとか・・・
妙なこだわり(えー)。

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無音イリ ストーリーズ 2-5

変装。働くあたしのミッドナイト
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「これでよしっ!!」
ガラスに映る自分の姿を確認して頷いた。
バッチリだよね?
ポニーテールも服の中にしまってあるから目立たないよね?

これなら平気v4000.jpg


何って、今からバイトに行くからその準備。
歌のバイト・・・とかならいいんだけどね。
ぜんぜん違って、行くのは深夜の道路工事の整備係。
でもでも、1回で1万2千円もの高額収入♪

ただ・・・
一応、あたし、女の子だし。
姉さんにも夜に出歩く時は、十分気をつけなさいって言われてる。
だから、服装で女性に見えないように心掛けてみたの。

・・・なんかものすごく怪しい格好だけど。
でも、変な気を起こされるより絶対マシなはずだよね?。
まぁ、変には思われるかもしれないけど(泣)。
あっと・・そろそろ時間だから、とりあえずバイトへ行かなきゃ。

予定時刻の5分前に指定された集合場所にバッチリ到着!
ボーカロイドはちゃんと時間を守るってこともアピールしないとね。
うんと・・・あたし以外にはこのバイトする人いないのかな?
黄色のヘルメットおじさんとあたしだけがバラックの小屋にいる。

「お、オメェが今日のバイト君か?」
コクリと頷く。
しゃべると女の子であることがわかっちゃうから。
でも、おじさん - やっぱあたしのカッコ見て引いてる・・・??

「ま、まぁ、いいか。仕事内容は聞いてるな?」
またコクリと頷く。
「おう。じゃ、通行人が工事現場に近づかないよう案内頼むわ。」
またまたコクリと頷く。

今から朝6時までのお仕事。
ただひたすらに突っ立って、渡された黄色と黒のシマシマの旗を振る。
・・・あたし、何やってるのかな・・・
でも、社会生活のためには仕方ないよね?

それにちょっと別な考え方もしてみる。
だってほら、研究所の実験と比べたら、ずいぶん楽なもんだよ?
立ってるだけなんだから!・・・人が来れば注意や案内もするけど。
気絶することは絶対ないもんね♪(遠い目)

「おう、ねえちゃん。上がっていいぞ!」
背中越しにおじさんの声が聞こえた。
はぁ・・・やっと終わった。
足、痛い。

ふと、空を見上げる。
もう随分と明るくなってきた - 雲も少ないし、今日もお天気かな~。
う~ん、終わったなぁ・・・伸びをしながら・・・ん?
さっき・・・おじさん・・・確か・・・え?ねえちゃん???

「な、なんで!?」
「あ、なにが!?」
あたしはおじさんに詰め寄った。
「なんで、あたしが女の子だって分かったの!?」

「そりゃ、おめえ、現場監督だったら先に履歴書受け取るしよ?」
おじさんはシレっと言う。
「はぅ・・・」
そ、そうなんだ。

先、言ってよ・・
こんなお相撲さんみたいに着ぶくれまでして隠したのに・・・
髪の毛服の中に入れるの、ものすごく時間かかったのに・・・
泣きたくなるよ・・・もうなんか、怒りがフツフツと沸いてきたッ!!!

続く

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実は右手が左手の女(えー)。
掲載してボケーっと見て初めて気がつくうっかりさん。
トホホ・・・(涙)

装着。その髪留めはコンパクトディスク♪ ~無音イリ ストーリーズ 2-4~ [「妄想SS」 無音イリ ストーリーズ]

妄想SSを窘めるために存在するサイト。
目下妄想系ボーカロイド無音イリの物語を記してますが、
もう一つも亀のアユミで掲載中。
まほろばハーモニーズ。
興味を持たれた方がらっしゃるなら是非によしなに。
そしてココでは謳っちゃダメな第2部第4話♪
イリの髪留めがCDの謎、遂に明かされる!!(そんな大げさなもの?)

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無音イリ ストーリーズ 2-4

装着。その髪留めはコンパクトディスク

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「姉さん、このCDを今使ってもいいですか?」
あたしは今貰ったCDをケースから取り出して見せた。
「使う?そりゃいいけど・・・ここにCDデッキないでしょ?」
それから考えた“とっておき”を実行するべく行動を開始する。

ハヤワザですよ~.jpg


「見ててね♪」
ボロボロのリボンを瞬時にほどき、手早くCDの小さな穴に髪を通す。
自分で言うのもなんだけど、なかなかの早業。それは一瞬のハヤワザ。
姉さんも目を丸くしてた。

「す、すごいじゃない、イリ。」
姉さんに褒められて、あたしは頬を染める。
「へへへ・・・」
褒められるのなんて、稼働した時以来かな。

「でも、CDって髪を結ぶためのものじゃないのよ。知っておいてね。」
指を立てた姉さんにすぐにピシャリと言われた。
「・・・は、はい。」
一応知ってます・・・それくらいは。

「・・・ご、ごめんなさい。姉さんの大切なCDを・・・すぐに・・・」
あたしは泣きそうになって、すぐにCDを取ろうとしたけど・・・
でも、抜けない・・・当たり前だよね、髪の毛のボリュームすごいから。
考えてみたら、あたしってバカすぎ-姉さんに嫌われちゃうよ!?

「いいわよ。」
でも、半泣きのあたしに声をかける姉さん、とても優しい表情だったの。
「面白いわね。髪の毛をCDで結んでる子なんて、貴女くらいじゃない?」
「・・・でも、でもっ!!」

「ま、貴女が有効に使ってくれるなら、そのCDも喜ぶでしょ?」
「姉さん・・・う・・・うう・・・」
なんて優しい人なのだろう。
もう、あたし、泣くのを堪えられなくなっちゃって―

「ほら、簡単に泣かないの。そんなじゃ、これから社会生活送れないぞ?」
「ううう・・・ぐすん。ハイ。」
姉さん・・・あたしはどうしら、姉さんの御恩に報いれますか?
どうしたら姉さんを笑顔にさせてあげられますか?

姉さんに頭をなでられながら考えていた。
それから―
ある程度の生活費需品を揃えてくれた後、姉さんは仕事に行った。
でも、あたしは泣かない・・・姉さんにも言われていたから。

これからひとりで生活しなきゃならないことを。
それが大変なことであることくらい、あたしでも想像できる。
・・・でも耐えられる。
だって、姉さんが頻繁に会いに来てくれると約束してくれたから。

それだけで十分。
姉さんのことを想えば、あたしはなんだってできる。
そう、どんな社会生活テストだってこなしてみせるんだからね!!
「ようし!やるぞ!!」とあたしは気合いを入れる。

今日から始まるあたしの一人暮らし
でも、まずは―そうよね、腹ごしらえをしなきゃ。
そう思って、残っていた乾燥シイタケの袋開けた。
調理の方法知らないから・・・とりあえず、そのままカジった。

口に広がるまろやかな歯ざわりに加えてその濃厚な(略)
姉さんとシイタケがあればあたしは生きていける。
そんな気がした。
シイタケを頬張りながら。

研究所から出たあたしは―今までとはまったく違う環境にいる。
そして、今はもうイリーガルじゃなくて、貰った名前がちゃんとある。
歌えないから、ボーカロイドとも呼べない身だけど・・・
でもそんなあたし―無音イリの社会生活がいよいよ始まるの!!

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イラストはいつも試行錯誤。
そして、第2部も中盤へ。
題名の漢字、第2部は「く」で終わるモノでまとめてます。
でも、次からのバイト編2話だけは違う漢字だったりします。
妙なこだわりが炸裂してたりするのはソっとした秘密(えー!?)。

報告。今、必要なアーティファクト♪~無音イリストーリーズ2-3~ [「妄想SS」 無音イリ ストーリーズ]

最近アニメ視聴日記ばっかりだったので・・・
サイトの方には先行して掲載している妄想の産物SSをば。
初音ミクから勝手に妄想しちゃってるボーカロイドの物語。
無音イリ<ナキネイリ>、歌っちゃダメなボーカロイド。
読んでくれる人がいるかいないか甚だ不明な第2部第3話♪

■まとめて見る場合は公式サイト→

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無音イリ ストーリーズ 2-3

報告。今、必要なアーティファクト♪

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姉さんの手料理をペロっと平らげた。
「お粗末さまでした。」
嬉しそうに姉さんはお皿を片づける。
「あの・・・御馳走様でした。」

あたしは両手をついて深々と頭を下げる。
いつもは謝るためにやっているけれど・・・
今日は心からのお礼のために頭を下げる。
姉さんに向けて。

「ちょっと、イリ!頭をあげなさい!」
言われて頭を上げると、姉さんは少し怒っているようだった。
「あのね、そんな風に簡単に頭下げちゃダメよ?」
「でも・・・」

あたしにはこうする以外何もないのに・・・
姉さんへの感謝を示す方法を他に知らないから。
「それにね?」
でも、すぐに優しく姉さんが付け加える。

「貴女は私の妹なんだから。他人行儀なんていらないのよ?」
そう言って、あたしのおでこをツンとつつく。
あたしは・・・
嬉しくて、また泣きそうになった。

目に涙を溜めるあたしを見て、姉さんは苦笑しながらこう言った。
「ねえ、食べ物以外でなにかすぐに必要なモノってある?」
必要なもの・・・
とりあえず頭にはシイタケが浮かんだ。

でも、姉さんは食べ物以外って言うし・・・
何かないかな・・・と考えて思い出した。
リボン・・・」
「え、何?」

ボロボロリボン.jpg


髪の毛を結っている黒いリボン。
実はもう切れそうなくらいボロボロだったんだ。
「そっか・・・う~ん、でも私も今はゴム持っていないしなぁ。」
姉さんはポケットを探しながら言う。

「手持ちで何かあったかしら・・・」
ゴソゴソした後に姉さんの手には四角いものが掴まれていた。
「それ・・・CDケースですか?」
「ん・・・あ、コレ?ええ。私のデビューCDだったりするの。」

姉さんの・・・咲音メイコのデビューCD・・・
やっぱり姉さんはアイドルだったんだ!!凄い!!
ついつい目を輝かしてそれに見入ってしまう。
「ま、CDケースじゃリボンの代わりにはならないけどね。」

そう言って、またポケットに戻そうとする。
「待って!姉さん、待って!」
あたしはその手にすがりついた。
姉さんのデビューCD・・・

「姉さん、そのCD、貰っちゃだめですか!?」
我ながらちょっと厚かましいお願いだとは思う。
でも、あたしにはそれが宝物に見えて仕方なかったの。
「え・・・これ?いいわよ。全然。」

姉さんは少しびっくりしていた様子だけど、快く了承してくれた。
そして、その手からCDを受け取る。
「あ、そうそう。でね、リボンの件だけど明日でもいい?」
そんな姉さんの質問に不敵な笑顔で応えるの・・・我に策有り♪

★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★


時間ないからと絵を雑に描くことをやめたい・・・
けれど、ナカナカ丁寧に描けず。
時間あても、気持がノラないと絵がかけないヘタレ。
トホホ・・・
あとはゲームの時間と睡眠時間を削るしかないのか(削れよ)。

完食。初めて味わうインパクト♪~無音イリストーリーズ2-2~ [「妄想SS」 無音イリ ストーリーズ]

ブログの方に載っけるのを忘れてました。
初音ミクから勝手に妄想しちゃってるボーカロイドの物語。
無音イリ<ナキネイリ>、歌っちゃダメなボーカロイド。
読んでくれる人がいるかいないか甚だ不明な第2部第2話♪

■まとめて見る場合は公式サイトにて

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無音イリ ストーリーズ 2-2

完食。初めて味わうインパクト

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「ちょっと待ってね・・・フライパンとかあるかしら?」
あたしのお腹の音を聞いて、姉さんは部屋に上がりこむ。
続いて靴を脱いだあたしも部屋に上がり込んだ。
2人して、そのまま奥のキッチンに向かう。

「お、鍋とかの関係はちゃんとあるわね。あとは何か・・・」
姉さんはしゃがんだり、上の棚を開けたりして探し物。
することがないので、あたしはそれをただボーっと見ていた。
「ねぇ、イリ?」

「・・・」
「ちょっとイリ、聞いてる?」
イリ・・・!
そうか、あたしの名前だ。

「は、はい!!」
無音イリ - それがあたしの今の名前。
姉さんがくれた大切な名前。
呼ばれたことに気がついて、急いで敬礼のポーズを作る。

敬礼000.jpg


「なにやってんの、それ・・・?」
そんなあたしの姿を見て、姉さんは苦笑する。
「ま、いいわ。それより乾燥シイタケ見つけたの。
「へ?」

カンソウ・・・シイタケ・・・
知ってるけれど見たことないや。
「あとバターも。賞味期限は大丈夫そうだし、コレでいい?」
「へ??」

どういう意味かな??
きょとんとするあたしを尻目に、姉さんは含み笑い。
それからコンロに火がかけられた。
「まぁ待ってなさいって。プロ級の腕前、見せてあげるから。」

しばらくして、バターの少し焦げた香りが部屋に広がった。
良い匂い・・・
それからすぐにジュワ~という音。
どこから出したのか、お醤油と先ほどの乾燥シイタケが入れられた音。

「出来上がり~!」
お皿に乗せられた料理が、あたしの前の小さい机の上に置かれる。
「・・・と言ってもただのバターソテーだけどね。」
頭をかきながら姉さんが言う。

「食べてみて?」
「は、はい。」
シイタケ・・・バターソテー・・・
なにもかも初めて見るもの食べるもの・・・研究所じゃ決してできなかった体験。

床に座って、そしてひとつ、お箸で口に運んでみた。
「!!」
こ、これは・・・
口に広がるしなやかな歯ざわりとまろやかな風味と濃厚な-(略)

美味しい!すごく美味しいですっっっ!!」
もうお箸が止まらない。
あたしはものすごい勢いでシイタケを食べ始めた。
「ちょっと、そんなに大げさな・・・」

姉さんは照れていた・・・みたい。
でもあたしは、空腹とシイタケのインパクトの前に気が付かなかった。
だって、ただひたすらにシイタケを求めていたもん。
こんな美味しいものが存在するなんて・・・広いわ、研究所の外って・・・

続く

★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★


最終話までこんな感じでまったりおバカに話しが進みます・・・
第2部は「く」で終わる漢字で題名を多く設定。
第1部はバラバラでしたが・・・
それよりなにより絵だ!
テキパキ描きたいところです、トホホ。

到着。ここからあたしはリスタート♪~無音イリストーリーズ2-1~ [「妄想SS」 無音イリ ストーリーズ]

PSPの初音ミクをちょこっとプレイした時の妄想から生まれたボーカロイド。
それが無音イリ<ナキネイリ>。
そんな歌っちゃダメなボーカロイドのストーリー。
誰も期待してないし、興味もないけどいよいよ第2部開始♪

第1部のラストシーンから・・・3時間後の物語!?

■まとめて見る場合は公式サイト


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無音イリ ストーリーズ 2-1

到着。ここからあたしはリスタート♪

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「無音イリ」-
姉さんから貰った大切なあたしの名前。
そして、あの運命の瞬間から-
3時間がたったの・・・

着の身着のまま、なんにも無い。
そんな状況で研究所から飛び立つことになったあたし・・・
でも、だからこそ新しいスタートが切れる。
そう思うのよね♪

ジャンプブログ000.jpg


「いいわよ?入ってみて。」
「はい・・・。」
えっと・・・トイレキッチンが確認できる部屋。
他には家具とかはなくて、すごくシンプルな造り。

「ごめんね・・・あまりに急だったから。」
姉さんが心から済まなさそうに言う。
「そんな!そんなことないですっ!!」
あたしはあわてて否定する。

ここは2階建て木造アパートの一室。
建物は少し古い感じで、部屋は1DK。
姉さんに連れられて、あたしはここに来た。
わざわざあたしの為に姉さんが借りてくれたって・・・聞いた。

ボーカロイドの社会生活テスト・・・
というワケの解らないテスト。
まぁ、簡単に言うとあたしは捨てられたみたい。
研究所から―

ボーカロイドの破棄にはそれなりに費用がかかるらしくて・・・
何もかも用済みだった失敗作。
タダで捨てるのに社会生活テストは最適な言い訳なんだって。
後は野となれ山となれ・・・ってことかな。

「にしても・・・う~ん。もっと奇麗って言ってなかったかしら!?」
ちょっぴりセンチな気分のあたしの隣りで、姉さんはブツブツと怒ってる。
この人がいなかったら・・・あたし今頃どうなってたのかな?
そう想うと胸が熱くなって-ついつい潤んだ瞳で見つめてしまう。

「ん?」
そんなあたしの熱視線に姉さん、気付いちゃった。
・・・も、もしかして、あたしの気持ちも伝わった!?
嗚呼、姉さんを慕う気持ちはもう隠せないのね・・・

あたしの姉さんラブなハート
こんな所でバレちゃうなんて・・・
ううん-きっとこれがあたし達の運命だったんだ。
姉さん!さぁ、萌える(燃える?)ような2人の時間を!!

ポフッとあたしの頭に姉さんの手が置かれる。
「ごめんね、こんな部屋しかなくて。でも心配しないで!」
・・・いえ、姉さん、別に不安だから顔を見たわけじゃなくて。
「貴女の生活費くらい、私がなんとかしてあげるから!」

そう言って姉さんはニッコリ微笑む。
なんて・・・心強い笑顔だろう。
あたしはうっとりと姉さんを見つめる。
そしたら―

ぐ~って、お腹が鳴った。
「うぐぅ・・・」
・・・ボ、ボーカロイドだってお腹は減るのよ。
仕方ないじゃないっ!!

「あらら、でも健康な証拠よね。」
姉さんは優しくフォローしてくれたけど。
でも流石にこれは恥ずかしい・・・
TPO考えてよ、あたしのお腹ってば!!

自分でも顔が真っ赤なの、わかるよ・・・ううう。
とはいえ仕方ない。
研究所を出てから何も食べてないから-
何か食べるもの、探さなきゃ。

★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★

にじりにじりと絵を描いて、ちゃっちゃと進ませたい所です。
まぁ、遅々として進まないのですが。絵(涙)。

無音イリvr3「セラフィムモード」♪ [「妄想SS」 無音イリ ストーリーズ]

頭の中の妄想にカタチを与える・・・

それを目指して、SSとか絵とかをサイトに載っけてるワケですけれど。
なかなか絵の方が進みません。
例えば、無音イリ(ナキネイリ)。
一応物語の方の文章はダイブ前に完成したものの・・・
なかなか絵がそれに付いてコレ無い始末。
情けない限り。

でも、まぁ、イメージだけでもハッキリさせとかないと・・・
と思って、無音イリの最終場面の掴みを絵にしてみたり。
それが無音イリの最終形態「セラフィムモード」。

初音ミクを見てビビっと着たから妄想してみたオリジナルボーカロイド。
それが無音イリ。
ツインテールに対応させたポニーテール。
まだ公式ボカロに使われていないエメラルドグリーン系のカラー
衣装の色はピンク系。
そんなのを考えつつカタチにしました。

第1段階がコレ。
セラフィムモード002.jpg
ノーマル版の無音イリ。
基本形。

それからSSを掲載する上でロールアウトしたてのイリを妄想。
それが第2段階のイリ。
セラフィムモード003.jpg
無音イリZERO。
後から描いたけれど、設定だけなら一番始めという。
髪の毛を結うのは黒いリボン
後から姉のメイコに貰ったCDが髪留めになる、と言う設定。

そして・・・
そんな無音イリの最終形態。
セラフィムモード。
せらふぃむもーど000.jpg
ポニーテールが天使の翼みたいに変形?
この理由は・・・語れたらええなぁ(無責任な・・・)。
翼の中身はシダ植物を見てイメージしたもの。
誰も描いたことがない天使の翼を描いてみようがコンセプトで。

3部構成の無音イリストーリーズ。
いつになったら終われるのやら・・・(えー!?)。
まずは2部の開始を目指して頑張るしか!

・・・にしてもデザインというか画力が安定しないなぁ(涙)


出発。そして始まるレボリューション♪~無音イリ ストーリーズ12~  [「妄想SS」 無音イリ ストーリーズ]

PSPの初音ミクをちょこっとプレイした時の妄想から生まれたボカロ。
それが無音イリ<ナキネイリ>。
そんな歌っちゃダメなボーカロイドの物語も遂に第1部が終局。

無音イリ。
どうしてこんな名前なの?
そのヒミツが今ここに明かされます!(おおげさな・・・)

■01話
■02話
■03話
■04話
■05話
■06話
■07話
■08話
■09話
■10話■11話
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★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★

無音イリ ストーリーズ 12

出発。そして始まるレボリューション

★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★


「貴女の名前だけど・・・」
「・・・」
「無音(むおん)ってのを文字って・・・ナキネってどう?」
「・・・ナキネ???」

きょとんとするあたしを尻目に続けるメイコ様。
「そうそう。そんで・・・イリーガルだっけ?」
「はい・・・そう呼ばれる事、多かったです。」
「じゃ、それもアレンジして・・・」

ア、アレンジするんですか・・・イリーガルを??
「んと・・・イリーガルからイリっていうのはどう?」
「は、はぁ・・・」
メイコ様はいたずらっぽく笑う。

えっと、整理すると・・・どういうこと??
「だからね、貴女の名前よ!!無音イリ♪」
「なき・・・ね・・・いり・・・」
あたしはメイコ様に倣って繰り返す。

ナキネ・・・イリ・・・
ナキネイリ・・・
なきねいり・・・泣き寝入りでなくて・・・
無音イリ・・・

「そうよ。まぁ、あんまりベースのは良い意味じゃないけど・・・」
「・・・」
「でも、研究所と貴女のつながりだものね。前の呼び名って。」
「は、はい。」

「だ・か・ら!」
顔の前で指を左右にゆらしながら、ちっちっちとメイコ様はウインク。
「貴女の名前は研究所での呼び名を文字って“無音イリ“」
それからにっこりと笑って「どう・・・かしら?」とあたしに聞く。

胸に灯る明かり.jpg


でも・・・そんなの・・・決まってます!!
「あ・・・と・・す・・・」
「へ?なんて・・・」
メイコ様にはよく聞こえなかったみたい。

だからあたしはめいっぱいの声で想いを伝えた。
「有り難うございます!!!嬉しいです!!メイコ様!!」
感極まったあたしは、ついつい抱きついてしまった。
「きゃ!ちょ、ちょっと、あ、ありゃりゃらっ!?」

そのまま2人でバランスを崩して転倒。
でもその後すぐに・・・
「うふふ・・・」「くすくす・・・」
笑いあった。

「あの・・・本当に有り難うございます。MEIー」
「ストーっぷ!」
「はぅ・・・」
あたしの言葉をメイコ様が遮る。

「そのメイコ様ってなんとかならないの?」
「あ、は、はい・・・え、でも・・・」
「あたしは貴女のなんだっけ?」
「・・・お姉さんです。」

するとメイコ様はニンマリと笑う。
「じゃ、なんて呼べばいいのかな?イリ?」
「・・・MEIKO・・・メイコ姉さん・・・」
「はい。良くできました!」

そう言って、メイコ・・・姉さんはまた頭を撫でてくれた。
あたしは我慢できず、ボロボロと涙をこぼして泣いた。
こんなに優しくされたのが嬉しかったのもあるけど・・・。
何より大切に思える人に出会えたのがすごく嬉しかったから。

こんな感情、今まで感じたことなかった。
優しくされたこと。
姉さんができたこと。
そして・・・

「じゃ、行きましょうか、イリ?」
「~~~!!」
ナキネイリ・・・無音イリ・・・
あたしの名前が貰えたこと。

「ハイッ!!」
その名を呼ばれるのがとっても嬉しくて嬉しくて・・・
前を歩き出した姉さんに飛びついた。
それから腕を回してみた・・・怒られるかな?

「こら。歩きにくいでしょ?」
「あ・・・ご、ごめんなさい・・・」
「ふふ、冗談よ。さ、行きましょう。」
やっぱり・・・メイコ姉さんはステキ!!とっても優しいもの♪

- その日。
あたしは研究所とお別れをした。
でも寂しくないの。
だって、もっと素敵な出来事があったから。

あたしはメイコ姉さんに出会った。
過去よりも・・・
なによりも・・・
この運命的な出会いが何よりも大切で愛おしい。

メイコ姉さんに連れられて研究所を出た日からー
新しい星の巡りに導かれて運命の歯車は回り出した。
だって、それはあたしの・・・
無音イリの新たな物語の始まりだったんだからっ!!!

ナキネイリの進化.jpg


歌っちゃダメなボーカロイド 無音イリ ストーリーズ 第1部 終了

★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★


正直、続けられるとは思わず・・・
コレも応援して下さった-って誰かが応援してくれる類のモノでもないので、
完全な自己満足の記事裏な文章でありんす。

第1部完!と言っても、2部スタートはすぐこの後のお話ですが。
問題は絵が描けないといういつも通りの大問題が横たわっているだけです(えー)。

まぁ、他の共々まったり行きます。

更新。これこそほんとのネーミング♪~無音イリ ストーリーズ11~ [「妄想SS」 無音イリ ストーリーズ]

時間がなくて弱り気味。
でも妄想だと元気いっぱい。
・・・ということで妄想ボーカロイド、無音イリの物語を(えー)。

第1部も残すところ2話に!?
研究所から出た“あたし”と“あの人“。
さてこれからどうするの?


■01話
■02話
■03話
■04話
■05話
■06話
■07話
■08話
■09話
■10話

■まとめて見る場合は公式サイト

★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★

無音イリ ストーリーズ 11

更新。これこそほんとのネーミング♪

★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★


「ごめんなさい・・・・こうするしか方法がなかったから・・・」
いきなり、本当に済まなさそうに謝られた。
「あ、い、いえ・・・」
そんな・・・あ、そうだ。お礼いわなきゃ。

「あの、以前も、そして今回も本当にありがとうございます。」
あたしは頭を下げた。
その人は少しびっくりした表情をして目を丸くしてた。
でも、すぐに優しい笑顔をあたしに向ける。

「もう・・・他人行儀はいらないわよ。貴女は私の妹なんだから。」
「!!」
妹・・・やっぱりそうなんだ。
この人はあたしのお姉さん・・・

「自己紹介、まだだったわね。」
「え・・・いいえ、あ、はい・・・・」
「私はMEIKO・・・って咲音メイコって言った方がいいかな?」
小首をかしげてMEIKO様・・・咲音メイコ様はあたしを見る。

「はい!アイドルの咲音メイコ様っ!すごい!本物なんですね!!」
あたしは目をキラキラさせて大感激。
咲音メイコ様のデータについては以前ダウンロードしていた。
その時はまさか助けてくれた人と同一人物とは思わなかったケド。

でもでも、目の前には本物の咲音メイコ様。
ソレだけでもカンドーなのに・・・
その人があたしのお姉さんなんだんて。
もうなんか、信じられない!!

「“様”ってあのね・・・ま、いいわ。今度は貴女の番よ?」
「え・・・」
「貴女の名前、教えてくれる?」
咲音メイコ様の屈託のない笑顔。

「あ・・・その・・・」
でも、あたしは視線をさまよわせる。
だって、あたしに名前なんて・・・無いし。
だから目を合わせることができなくて、視線を落とす。

「どうしたの??」
怪訝そうな顔があたしに向けられる
当たり前だよね。
自己紹介もできないボーカロイドなんて・・・普通はいない。

「・・・」
ううん。
そもそもあたしはボーカロイドでさえないんだ。
そう。あたしはイリーガルな失敗作で音の出無い欠陥品。

「ねぇ・・・貴女もしかして、名前が無いの?」
あたしは身を振るわせる。
どうして・・・
なんで・・・そんなことまでわかるですか??

nakuno.jpg


「そっか・・・」
咲音メイコ様はふとため息をつく。
でも、その後すぐに優しい笑顔になってこう切り出してきた。
「じゃあ研究所ではなんて呼ばれてたの?」

「・・・イリーガル・・・」
酷っ!?・・・他にはなんて?」
「・・・無音・・・」
「むおん?」

あたしは顔を上げて頷く。
「はい。歌声が・・音が出ること無いから“むおん”・・・って。」
あれ・・・また涙が・・・なんだか風景が滲んで見える。
だって・・・あたしにとっては辛い想い出だもん。

「そっか・・・」
咲音メイコ様はあたしに近づいてきたかと思うと。
「よく我慢してたね。偉いぞ。」
そう言って頭を撫でてくれた。

「!!」
初めてだった。
そんな風にされたの・・・
だからビックリして・・・でも凄く嬉しかった。

「よし!ならこうしよう!!」
「・・・は・・・い?」
あたしの頭を撫でるの止める咲音メイコ様。
急に両手でガッツポーズを作る。

「貴女の名前よ。」
「あたしの・・・名前ですか?」
「そう!・・・そうねぇ-」
この瞬間、あたしの運命の歯車は回り出したの-

続く

★☆★★☆★★☆★★☆★★☆★

ラスト1話。
でもスグに第2部が??
その前に絵をなんとかしないと・・・
もっと丁寧に描きたいです。でも時間取れない・・・トホホ。
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